人中短縮手術は鼻の下の長さを減らし、唇を上向きにするため一石二鳥の手術として知られています。
しかし、手術後の結果に満足できない失敗例も少なくありません。
本記事では、人中短縮手術における失敗リスクと、万が一失敗した時の対処法や注意点を紹介します。
理想的な鼻と唇をつくるために、ぜひ参考にしてください。
傷が残るリスク
手術の後遺症として赤みや瘢痕(はんこん:皮膚に残る傷あと)が残ることもあり、場合によっては赤みが長く続く肥厚性瘢痕が生じることがあります。
肥厚性瘢痕と瘢痕が改善するまでの対処法を紹介します。
瘢痕形成(肥厚性瘢痕)
肥厚性瘢痕とは、創傷治癒の異常反応である厚く盛り上がった瘢痕のことです。
皮膚外傷や火傷、外科的切開の後、皮膚の張った部分によく発生します。傷が治るのに十分な時間をかけていない場合に起こります。痛みを伴うこともありますが、通常、生命を脅かすような症状ではありません。
肥厚性瘢痕の手術には、薬物療法、凍結、注射、レーザー、手術などの方法があります。また肥厚性瘢痕の形成を防ぐには、傷口を清潔に保ち、適切な創傷被覆材を使用することが重要です。
カモフラージュ・メイクアップをしよう
肥厚性瘢痕は時間の経過とともに自然に改善されますが、改善までに時間がかかることがあります。その間に、瘢痕を隠すためのメイクアップを行うことができます。
クリームやコンシーラーを使用することで、傷跡をさらに小さくしたり目立たなくしたりすることができます。
鼻が大きくなるリスク
鼻と唇の間にかなりの隙間があり鼻が比較的大きい人は、短縮する距離が長いため鼻が横に広がり鼻の穴がより強調される可能性があります。
また、鼻と唇の間隔が狭くなったとしても、正面から見たときに鼻の穴が目立つようになる可能性があり、新たな課題が生じる恐れがあることも注意すべき点です。
豊富な症例経験と専門知識を持つ医師が担当すれば、通常は問題ありません。一時的に鼻の穴が広がることはありますが、1ヶ月以内には解消されるでしょう。
大きく長い鼻の場合、鼻の下を短くして小さくする鼻形成術と「小鼻縮小術」を受けることをお勧めします。
顔のバランスと鼻の見た目の個人差を考慮し、信頼できるクリニックの監督と支援のもと、最も適した手術を受けると良いでしょう。
鼻尖縮小術の潜在的なリスクと合併症
どの手術にも潜在的なリスクと合併症がありますが、鼻の縮小手術にも同じようにリスクがあります。
鼻尖縮手術は一時的に鼻孔が広がることがあり、場合によっては鼻が横方向に広がることがあります。その結果、鼻の調整のため、再度手術を受けることになります。
小鼻縮小を検討する際には、顔のバランスと鼻の外観が各個人によって異なるため、一人ひとりに合った手術とアプローチが必要です。
鼻先が下を向いてしまうリスク
人中短縮術では鼻の下の余分な組織を取り除き、鼻の下の皮膚を引っ張るので、鼻すじと鼻先も少し下に下がることがあります。
多くの場合、鼻と唇の距離が縮まるほど、鼻すじと鼻先が下向きになることがあります。
鼻が下を向くことは、鼻の美容整形手術の副作用としてよく知られています。
そのため、施術前のカウンセリングで起こりうるリスクと施術方法について、よく話を聞くことが大切です。
経験豊富な美容外科医であれば、手術中に鼻すじと鼻先が下向きになるのを防ぐために切開と縫合を調整することができます。熟練した医療従事者と協力することで、手術の結果を満足のいくものにすることができます。
代替処置
人中短縮術に代わる方法をお探しなら、非侵襲的な選択肢を検討することができます。
非外科的鼻形成術は、鼻の形状を変更するためにフィラーを使用します。フィラーはメスを使用せずに実行することができます。
上唇が過度に肥厚するリスク
人中短縮手術では鼻の下の皮膚を下に、上唇を上に引っ張るので、手術後は鼻が短くなり上唇が上向きに膨らむという効果があります。
もともと上唇が薄いお客様は、手術後にふっくらとした上唇に満足されるケースが多いですが、もともとの唇が厚いお客様の中には、手術後に上唇が厚くなりすぎたと気にされる方もいらっしゃいます。
元々の上唇が比較的厚いお客様は、上唇のふくらみを少なくしてほしいと医師に相談することが大切です。
口を閉じにくくなるリスク
人中短縮術では上唇を上に引き上げるため、皮膚を切りすぎると術後に口が閉じにくくなるケースがあります。
鼻と唇の間を短縮する量が多すぎる場合や、もともとガミースマイル(笑うと歯茎が出る)の方は、術後に口が閉じにくくなることがあるようです。
口を閉じることが困難な場合
人中短縮術を受けようとする方は、術後に口が閉じにくくなるケースがあることに注意が必要です。
これは、上唇が短くなりすぎていることや、手術前にガミースマイルになっていたことが原因である可能性があります。
また唇が上あごに引っ張られるため、口が閉じにくくなるケースもあります。上あごが前に出ると、あごの関節が圧迫され、痛みや違和感を感じることがあります。
他にも顎関節の周りの筋肉が硬くなったり痙攣したりして、関節の開閉が効率的に行えなくなることもあります。その結果、口が閉じにくくなることもあります。
手術前にガミースマイルだったお客様は、手術後に口が閉じにくくなることがあります。上唇が上に引っ張られるため、歯肉が下顎から浮き上がり、口が閉じにくくなるため起こるのです。
一般的な解決策
人中短縮手術後の口を閉じる困難さや不快感を軽減または除去するために、一部のお客様は顎の関節に局所麻酔の注射をする必要があるかもしれません。
注射の後には痙攣を止め、顎関節の周囲の筋肉をリラックスさせるための筋弛緩剤を使用することもあります。
また、歯のかみ合わせが悪い場合は、歯の問題に対処するための手術を受けることも重要です。そうすることで、口が閉じにくいという問題を改善できるかもしれません。
人中短縮手術で失敗しないためのクリニック選び
人中短縮術を受けるクリニックを選ぶ際には、そのクリニックがこれまで行ってきた症例数や実績を考慮することが大切です。また、前述したように、経験豊富で腕の良い医師かどうかも重要なポイントです。
さらに、術後の傷跡が目立ち、時間が経っても消えない場合は、傷跡修正術を行うこともあります。これは人中短縮術の副作用として可能性があることなので、手術を受ける前に考慮しておくことが大切です。
また、最良の結果を得るために、クリニックの医療界での評判を調べておくとよいでしょう。
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まとめ
本記事では、人中短縮手術を失敗しないためにはどうすればいいのかを紹介しました。
人中短縮手術の成功を確保するためには、経験豊富な医師を選び、事前にリスクや手術の詳細を確認し、健康状態を評価し、アフターケアと予防策を適切に実施する必要があります。
慎重な判断と準備が不可欠ですので、自分に合ったクリニックをゆっくり探していきましょう。
人中短縮手術はこちらの記事でも解説しています。興味のある人はぜひ読んでくださいね。