妊娠線は妊娠・出産をする女性にとって切っても切れない存在です。
子供が産まれてもなかなか消えず、酷い方だと、お腹だけでなくバストや太ももなど、体全体に妊娠線が見られる場合もあります。
妊娠線を消したいと思っていても、「方法が分からない」「なかなか踏み切れない」という方もいるでしょう。
そこで今回は、妊娠線を消す方法について解説します。
クリニック以外にもセルフケアで安全にできる方法もあるので、ぜひ試してみてください。
妊娠線とは
妊娠線とは、妊娠しているときに見られる線のことです。
お腹の皮膚が伸びきれず、皮下組織が裂けることでできます。
妊娠線はお腹だけでなく、バストや太ももなど脂肪がつきやすい部位にできやすいのが特徴です。
妊娠線ができる2つの原因
なぜ妊娠線ができるのでしょうか。主な原因は2つあります。
- 急激な体重の増加
- ホルモンバランス
それぞれくわしく解説していきます。
急激な体重の増加
妊娠すると、出産準備に体が対応するため脂肪がつき、体重が増加します。
お腹にある脂肪細胞が大きくなるというメカニズムです。
しかし、脂肪細胞が急激に大きくなるため、皮膚や皮下組織が伸びについていけなくなります。
伸びについていけないコラーゲンや弾性繊維が裂けてしまい、妊娠線が現れるのです。
ホルモンバランス
妊娠するとホルモンバランスが崩れます。
妊娠中はコルチゾールというホルモンが増加します。コルチゾールは肌のターンオーバーを抑制する働きがあります。
コルチゾールの影響でコラーゲンも生成されにくくなり、肌が乾燥しやすくなります。
乾燥すると皮膚の弾力や柔軟性がなくなり、皮下組織が裂けやすくなります。
その結果、妊娠線につながるのです。
妊娠線を消す方法とは?
妊娠線は、完全には消すことができません。お腹の皮下組織は、一度傷ついたら治りにくいからです。
ただし、妊娠線を薄くすることはできます。
妊娠線を薄くする方法は主に2つ、セルフケアとクリニックでケアする方法があります。
それぞれくわしく説明します。
セルフケアで妊娠線を薄くする方法3選
自宅で簡単にできるセルフケアで、妊娠線を薄くできる可能性があります。
妊娠線を薄くする美容施術には、以下の3つの方法があります。
- マッサージ
- 保湿
- スロートレーニング
以下で1つずつ詳しく説明します。
マッサージ
妊娠線ができている部位をマッサージすることで薄くするという方法があります。
マッサージすることで、血流や新陳代謝を促し、妊娠線を薄くさせる効果があります。
以下がその手順です。
- おへそを中心に渦を描くようにクルクルマッサージします。
- 下腹部を太ももの付け根沿って、外側から内側へクルクルマッサージします。
- 太ももの付け根を左右にさすります。
保湿
保湿も皮膚の代謝を促すのに欠かせません。
乾燥していると妊娠線ができやすくなります。
今は妊娠線用のクリームも販売されているので、試してみてください。
スロートレーニング
日常の動作をゆっくり行うことで、筋肉を鍛えるというトレーニングになります。
ガッツリ行うトレーニングではなく、産後でも無理なくできる内容になっています。
新陳代謝を促し、妊娠線を薄くします。
①ゆっくり動作する
②関節を伸ばしきらない・曲げきらない
③呼吸を意識する
④無理のない範囲で続ける
これらを意識してトレーニングすることが大切です。
クリニックで妊娠線を薄くする方法3選
すぐにでも妊娠線を消したいという場合は、美容クリニックの施術がオススメです。
妊娠線を薄くする美容施術には、以下の3つの方法があります。
- ダーマペン
- マッサージピール
- 炭酸ガス
それぞれくわしく説明します。
ダーマペン
細い針を皮膚に刺して肌のターンオーバーを促すことにより、妊娠線を薄くする施術です。
肌に小さな傷をつくることでコラーゲンを生成し、妊娠線を薄くします。
また、傷穴からヒアルロン酸などを浸透させることで、よりターンオーバーを促進することができます。
マッサージピール
ピーリング効果のある製剤を塗り、洗い流す施術です。
ピーリングの成分で肌のターンオーバーを促します。
ターンオーバーからコラーゲンが生成され、妊娠線を薄くしていきます。
肌にハリが戻って、肌のトーンも明るくなります。
妊娠中や授乳中はマッサージピールを受けられません。
炭酸ガス
真皮に炭酸ガスを注入し、血流を促す施術です。
血流を促すことで皮膚の代謝をあげていきます。
さらに、炭酸ガスのダメージによって肌が活性化され、コラーゲンが生成されます。
新陳代謝を高め、コラーゲンを生成していくので、妊娠線を薄くする効果が期待できます。
ただし、妊娠線が濃い場合は、効果を感じにくいです。
【おわりに】妊娠線は比較的手軽な方法で薄くすることができる
今回は、妊娠線を薄くする方法について解説しました。
妊娠線は完全に消すことはできませんが、ある程度薄くすることができます。
クリニックにかかる余裕がなくても、自宅でできる簡単なセルフケアもあります。
マッサージや保湿、スロートレーニングは手軽に行うことができるので、気になる方は是非試してみてください。
また、より高い効果を得たい場合は、美容クリニックでの受診がオススメです。
メスを使わない施術ばかりですので、育児の合間でも気軽に受けることができます。さらに、妊娠線にアプローチする美容施術は、コラーゲンの生成を促進するため、妊娠線改善だけでなく肌のハリやうるおいアップ効果も期待できます。
妊娠線の悩みは、思っているよりも案外簡単に解決するかもしれません。
自分に合った方法で妊娠線の悩みを解決することができれば、美しくより自信に溢れる日々を送ることができるでしょう。