糸リフトとは、顔のたるんだ皮膚を持ち上げ、引き締めるための侵襲(ダメージ)の少ない施術です。
皮膚にトゲのある特殊な細い糸を挿入し、コラーゲンの生成を促してたるみを防ぎ、肌を美しくします。
この施術はダウンタイムがほとんどなく、肌のリフトアップや引き締めが期待できます。糸リフトは、施術直後から効果を感じられます。
本記事では、以下について紹介します。
- 糸リフト直後の注意点
- ケア方法
- ダウンタイム
- 即効性
糸リフトの施術について
糸リフトの施術は麻酔をして行いますので、痛みはほとんどありません。
ただし、糸を挿入している最中に、糸が皮膚の下を通過しているような違和感を覚えるケースがあります。
また施術中に痛みを感じる場合は、より少ない痛みで施術を受けられるように、他の麻酔を併用・追加するケースもあります。痛みが心配な人は、医師や看護師に気軽に相談してみてください。
糸リフト直後のケア方法
腫れや痛みの可能性を減らすために、安静を保つ方が無難です。
また、人によっては内出血や腫れが見られることがありますが、これは正常な経過であり、2週間ほどで薄くなります。
しかし、内出血や腫れがひどい場合は施術を受けたクリニックまでご相談ください。
内出血や腫れが完全に治まっていることを確認してから、普段通りの生活を送ることが重要です。
長期的なメンテナンスは必要!
糸リフトの効果を維持するためには、長期的なメンテナンスが不可欠です。
外出予定がある際は、日焼け止めクリームで施術部位を保護することをおすすめします。
最適なスキンケアのために、ビタミン摂取、水分補給、しわ防止クリームを使用し、ヒアルロン酸などの成分を含む適切なフェイスマスクを使用することも選択肢の一つです。
糸リフト直後の効果について
糸リフトは物理的に皮膚を持ち上げる施術であり、リフトアップの効果はすぐに見た目に反映されます。
人によってはその日のうちに変化を実感していただけますが、完全な効果が現れるまでには数日かかることもあります。
糸リフト効果の持続期間は、使用する糸や肌の状態によって異なりますが、溶ける糸でも目に見える効果は1~2年続くとよく報告されています。
皮膚に挿入した糸が溶けて消えた後、糸によって持ち上げられていた皮膚のたるみは、徐々に元の位置に下がっていきます。
ただし、糸によるリフトアップによって生成されたコラーゲンやエラスチンは、糸が溶けた後も皮膚にとどまります。
施術直後で効果を感じる本数について
糸リフトを行う際「何本の糸を入れれば目に見えて効果があるのか」「個人差はあるのか」と気になる人も多いのではないでしょうか。
美容クリニックでは、カウンセリングで一人ひとりの状態を把握し、理想的な糸リフトの本数をご提案しています。
糸リフトに必要な糸の本数は、たるみの状態や脂肪の量、どの程度引き上げたいのかによって変わってきます。
例えば、たるみが軽い場合は、両頬に1本ずつ糸を入れれば十分ですが、脂肪の量が多く皮膚のたるみが多い場合は、効果的なリフトアップを行うためにより多くの糸を使用する必要があります。
糸の推奨量
軽いたるみが気になる人は、左右に最低でも3〜5本の糸を挿入することをおすすめします。バランスが取れ、張力を保持するための構造を確保することができます。
糸の本数が多ければ保持力は向上しますが、糸は2年程度で体内に吸収されます。たくさんの本数を挿入する事も即効性を感じる為には必要ですが、定期的に施術をすることも大切なポイントです。
定期的に糸リフトを行う人は、4〜6本の糸が推奨されています。この量は、たるんだ皮膚を持ち上げて引き締めるには十分ですが、皮膚が過度に硬くなったり、不自然に見えるほどではありません。
初めて糸リフトを行う人や長期間施術を受けていない人は、よりしっかりとしたリフトアップ効果を得るために、8〜12本の糸リフトが必要になる場合があります。
糸リフトのダウンタイムについて
ダウンタイムは通常1~3日程度でおさまります。まれに内出血が起こることがありますが、2週間~1ヶ月程度でおさまります。
糸リフトは比較的短期間で終了するため、施術の翌日から仕事をされる方も多くいらっしゃいます。お休みの場合は、2~3日ほど予定を空けておくと安心です。
ダウンタイムで気をつけるべき主な症状は以下の通りです。
- 腫れ
- 内出血
- 不自然なひきつれ
それぞれ順に説明します。
腫れ
施術により、ある程度の腫れが生じる場合があります。腫れは軽度で、通常1~3日で落ち着きます。
腫れを抑えるために必ず氷で冷やし、施術後は患部を圧迫しないようにしてください。腫れのほとんどは、長くても1週間以内に治まります。
内出血
糸リフトのダウンタイム中に内出血が起こるケースもあります。
これはメイクで隠せるので目立ちませんが、多少の違和感や痛みを感じることがあります。内出血が出た場合、通常は2週間から1ヶ月でおさまります。
不自然な引きつれ
糸リフトは皮膚を引き上げる施術なので、引っ張られるような感覚や、伸びるような感覚があります。これは正常なことですが、数日間は不快に感じるかもしれません。
これは皮膚が新しい位置に慣れるためで、ほとんどの場合、1週間もすれば落ち着きます。しかし、引っ張られるような感覚が続く場合は、施術を受けた美容クリニックまでご相談ください。
口の開きにくさ
糸リフトは顔や首の皮膚を持ち上げ、若々しく見える顔にするために用いられる低侵襲な美容整形術です。
施術の直後は違和感がありますが、不快感が1週間以上続くようであれば、施術をしたクリニックまでご相談ください。
口を開けるとき、糸の張力によりわずかな痛みや不快感を感じることがありますが、これは予想される正常な症状です。
水分や柔らかい食べ物を摂取したり、市販の鎮痛剤を服用したりすることで、不快感を和らげることができます。
糸リフト直後のダウンタイムの過ごし方
糸リフトを受けた後のダウンタイムの過ごし方について、やってはいけないことや安全な行動をご紹介します。
アルコールを控える
糸リフトの施術を受けてから内出血や腫れが収まるまで、アルコールを控える必要があります。
アルコールは血管を拡張させ、血行を良くする作用があるため、内出血や腫れなどを引き起こすリスクがあります。
また、アルコールを飲むと体内では施術部位の回復よりも、アルコールの分解を優先させてしまい、ダウンタイムが長引く恐れがあります。
お酒をよく飲む人は、いつからお酒を飲んでも大丈夫か、事前に美容クリニックに確認しましょう。
口を無理に大きく開けない
糸リフトから回復する際のその他の重要な注意点として、口を大きく開けすぎないようにすることが挙げられます。
施術後数週間は、口を開けすぎると糸が外れてしまう恐れがあるからです。
あくびや食事の際には特に注意し、主治医から許可が出るまで注意することが大切です。
施術後の注意点を理解して糸リフトをしよう
今回は、糸リフトの手術後に気を付けるべきことについてまとめました。
糸リフトの直後には、安静にして軽い食事を摂り、痛み止めなどを利用して痛みや腫れに対処しましょう。
また、医師の指示に従って洗顔やスキンケアを行い、睡眠のポジションに気を付けて、定期的な医師のフォローアップを受けることが重要です。
手術を終えたからといって油断しないように、アフターケアまで行うことが大切です。