「ダイエットのための漢方はやっぱり防風通聖散がいいの?」
とお悩みの方はいませんか?
たしかに、防風通聖散はダイエットの漢方薬の代表格としていわれているので、試してみたいと思いますよね。
ですが、一度ここでストップしてください!
実はすべての人におすすめというわけではなく、購入前に体質に合っているかどうかの見極めが重要となってきますので、どのような方に合った漢方薬なのかを詳しく解説します。
また、漢方薬を飲むなら欠かせない副作用の確認や購入場所についても紹介していきます。
漢方薬の体質が合う合わないとは?
漢方薬の体質に合うとは、副作用が気にならず服用を継続でき、症状が改善することを指します。
一方で漢方薬の体質に合わないとは、胃腸が弱い人が飲むとお腹を壊しやすい、体力がない人が飲むと副作用が起きやすい、症状が一向に改善されないといった事を指します。
では、体質に合う漢方薬の選び方を紹介します。
ただし、自己判断が間違っていることもあるので、ドラッグストアで購入する場合は、かならず登録販売者に相談してから購入するようにしてください。
チェックポイント①体力
漢方薬の外箱などに「体力が虚弱」「体力があるほう」「体力がある」といったように、体力の程度が表記されています。それぞれ「虚証」「虚実間証」「実証」と呼んでいます。漢方でいう体力とは体力レベル・症状への抵抗力・症状の強さを表し、以下のように考えています。
虚証 | 虚実間証 | 実証 | |
体力レベル | 体力がない体が弱っている | 中間 | 体力がしっかりとある |
症状への抵抗力 | 弱い | 中間 | 強い |
症状の強さ | それほど強くない | 中間 | 強い |
チェックポイント②自分の症状はどのような経緯で起こっているのか
先ほど例として紹介したように、一口に肥満といっても、脂肪太りや水太り、ストレス太りなどさまざまな種類が存在しています。
あなたが気になっている肥満症状はどのようなものなのか、明確にしてから購入するようにしましょう!
症状・太る原因に合わせて選ぶ方法については、ダイエットにおすすめ!市販漢方薬を8つ紹介 – 美容整形Lab. (musicshelf.jp)で紹介しています♪
防風通聖散はどんな漢方薬?
防風通聖散は、よく知られている通り、ダイエットにも使用されることのある漢方薬です。ダイエットのほかにも、高血圧に伴う動悸や肩こり、のぼせ、むくみ、便秘などの症状にも使われています。
効果効能
体力充実して、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘、蓄膿症(副鼻腔炎)、湿疹・皮膚炎、ふきでもの(にきび)、肥満症
どんな人向け?
防風通聖散をダイエット目的で服用する場合、体力がしっかりとあり便秘がちでお腹周りの脂肪が気になる方に向いています。
該当しない方は、効果を得られにくかったり副作用が出たりする恐れがあるので、また別の漢方薬を探すことをおすすめします。
もし、該当の有無がわからない場合は、医師や登録販売者に相談してみましょう。
生薬
防風通聖散に配合されている生薬は以下の通りです。
- 麻黄(マオウ)
- 石膏(セッコウ)
- 白朮(ビャクジュツ)
- 生姜(ショウキョウ)
- 大黄(ダイオウ)
- 甘草(カンゾウ)
- 芒硝(ボウショウ)または硫酸ナトリウム
- 当帰(トウキ)
- 川芎(センキュウ)
- 芍薬(シャクヤク)
- 連翹(レンギョウ)
- 薄荷(ハッカ)
- 防風(ボウフウ)
- 荊芥(ケイガイ)
- 桔梗(キキョウ)
- 滑石(カッセキ)
- 黄芩(オウゴン)
- 山梔子(サンシシ)
生薬の効果効能
【体内の余分な熱を冷ます生薬】
黄芩・山梔子・石膏
【溜め込んだもの(熱)を体外に排出する生薬】
・便として排出
大黄・芒硝
・尿として排出
白朮・滑石
・皮膚から排出
防風・荊芥・麻黄・生姜・連翹・薄荷・桔梗
【便通をよくする】
当帰
【血の巡りをよくする】
芍薬
【生薬の働きを調和する】
甘草
副作用はどんな症状?重篤な副作用はある?
「漢方薬は副作用が少ない」といわれることがありますが、薬である以上副作用を起こすことはあります。とくに、体質に合わない場合は副作用を起こしやすいので、注意が必要です。以下に該当する方は、防風通聖散は向いていないので、服用は避けてください。
- 胃腸が弱くお腹を下しやすい方
- 冷え性の方
防風通聖散は便通をよくする生薬が含まれているため、胃腸が弱くお腹を下しやすい方が飲むと、症状が悪化しやすくなります。
また、体の熱を冷ます生薬も入っていますので、冷え性の方にも適していません。
副作用の主な症状
かゆみ、発疹、発赤、胃の不快感、吐き気・嘔吐、食欲不振、腹部の張り、激しい腹痛をともなう下痢、腹痛、動悸、めまい、頭痛、発汗、むくみ
上記の症状が現れた場合は副作用の可能性がありますので、ただちに服用を中止し、医師に相談してください。
重篤な副作用に注意!
体質に合っていれば起こる可能性は低いですが、重篤な副作用として間質性肺炎や肝機能障害を起こすことがあります。
また、甘草の過剰摂取により、体重の増加や手足のしびれなどが出る「偽アルドステロン症」や、筋肉のけいれんなどがみられる「ミオパチー」を発症することもあります。漢方薬のほとんどが甘草を含んでいるため、併用を避けるのは無難です。
ほかにも、長期服用が原因で胃腸の不調が繰り返し起こる腸間膜静脈硬化症を発症することもあります。1か月以上服用する場合は、医師や登録販売者に相談してから購入し、体調を注意深く観察しながら継続してください。
他のダイエットにおすすめな漢方薬を知りたい方はダイエットにおすすめ!市販漢方薬を8つ紹介もおすすめです!
購入できる場所
防風通聖散は、ドラッグストアでも購入できますし、Amazonや楽天といったECサイトでも購入可能です。
防風通聖散のよくある質問
防風通聖散のよくある質問に答えていきます。質問内容は下記の4つです。
- 食物アレルギーがある人は漢方薬を飲んではダメ?
- ジュースやお茶で飲んでもいい?
- 飲むだけで痩せられる?
- 授乳中だけど産後ダイエットのために飲んでいい?
- 食物アレルギーがある人は漢方薬を飲んではダメ?
-
食物アレルギーがあっても、生薬を確認し問題なければ飲んでも問題ありません。
防風通聖散の場合、クチナシの成熟果実を使った山梔子やハッカを使用した薄荷が含まれていますので、クチナシアレルギーやハッカアレルギーの方は要注意です。
- ジュースやお茶で飲んでもいい?
-
吸収を妨げる恐れがあるため、水またはお湯で飲んでください。
ちなみに漢方薬は、お湯で飲むほうが吸収率が高まるといわれています。
- 飲むだけで痩せられる?
-
漢方薬に、飲むだけで痩せるものはありません。
あくまでも、脂肪燃焼を助けるために使用するものです。バランスのいい食事や適度な運動を基本に、サポートとして漢方薬をお使いください。
- 授乳中だけど産後ダイエットのために飲んでいい?
-
防風通聖散を飲むのは避けてください。
基本的に、妊娠中や授乳中に漢方薬を飲むのは避けたほうがいいです。(飲んでも問題ない漢方薬はいくつかあります)とくに、大黄が含まれているものは、赤ちゃんに下痢を引き起こさせる恐れがあります。防風通聖散には大黄が含まれていますので、卒乳もしくは授乳をやめて完ミに切り替えるかのどちらかにしましょう。
即効で痩せたい方は防風通聖散よりも医療瘦身!
瘦身術って?
美容外科では、医師の管理下で痩せることを目的とした治療を受けることができます。このような治療を痩身術と呼んでいます。
痩身術には、脂肪吸引や注射、ダイエット外来などがあります。ダイエット外来では、薬を処方したり、食生活のご提案など、ご自宅での太りづらいライフスタイルのプランもご案内しています。
脂肪吸引・共立式KB脂肪吸引
脂肪細胞を吸引することで、手術後も太りづらい体質になります。
頬、顎下、お腹、二の腕、背中、腰、太もも、ふくらはぎなど体のあらゆる部位の脂肪を吸引できます。
脂肪溶解注射・BNLS
BNLSが主流になっています。気になる部分に注射をすることで、脂肪を溶解できます。
効果には個人差があります。
確実に痩せたい場合は、脂肪吸引がおすすめですが、脂肪吸引までは考えていないという方の場合、お試しでBNLSを注入するのも手段の一つです。
脂肪溶解注射・メソセラピー
メソセラピーを注入することで、部分的な脂肪溶解が可能です。
とはいえ、最近はBNLS位よる脂肪溶解が主流です。
ボツリヌストキシン・美脚ボトックス
美脚ボトックスは、ふくらはぎにボツリヌストキシンを注入し、一時的に足を細く見せられます。
効果を持続させたい場合は、定期的な再施術が必要です。
ボツリヌストキシン・エラボトックス
エラが張っている場合、原因が骨・筋肉・脂肪なのかで対応する施術が異なります。その中でエラボトックスは、筋肉が原因でエラが張っている場合に適用されます。
ボツリヌストキシンを注入して一時的に筋肉を麻痺させ、筋肉を弱めることでエラを小さくすることが可能です。
フリーズファット
フリーズファットは、痩身用の美容マシンを使って外部から脂肪を凍らせて破壊する痩身術です。
一部の医院で導入しており、銀座院、大阪本院(心斎橋)、福岡院でお受けいただけます。
処方薬・ゼニカル
ゼニカルは、食事から摂取する油を便と一緒に排出することで肥満治療を行う薬です。アメリカのFDA(米国食品医薬品局)に認可されています。
防風通聖散は体力がしっかりとあり便秘がちでお腹周りの脂肪が気になる方におすすめ!
防風通聖散は、体力がしっかりとあり便秘がちでお腹周りの脂肪が気になる方におすすめです。
体質に合わない方が防風通聖散を飲むと、効果が得られなかったり副作用を起こしやすかったりするので、飲むのは避けましょう。
また、胃腸が弱くお腹を下しやすい方や冷え性の方が服用すると、お腹を下したりさらに体を冷やしてしまうため、また別の漢方薬を検討してください。
もし、漢方薬よりも確実に効果が欲しい方は、美容医療による医療痩身をおすすめします。