眼瞼下垂はまぶたが下がり目が開きづらい症状のことをいいます。
20〜30代の若い方でも見られる症状であり、コンプレックスに思っている人も多いのではないでしょうか?
この記事では、眼瞼下垂が改善できる皮膚を切開しない埋没法について詳しくご紹介しています。
眼瞼下垂の概要とその症状について
眼瞼下垂症とは、上まぶたが正常な位置よりも下に垂れ下がっている状態のことです。
この症状はまぶたを支える筋肉の加齢による衰えや、物理的な外傷、靭帯や神経がまぶたを適切にコントロールできないなど、さまざまな原因によって起こります。
眼瞼下垂症の最も顕著な症状はまぶたの下垂により、目を閉じたりまばたきをするのが困難になり、涙が出たり、目が疲れたり、目が見えにくくなることもあります。
その他にも、目の周りがゴロゴロする、目が乾いているのに涙が出る、眼瞼下垂のために片方の目が見えにくくなり、弱視になるなどの症状があります。また、視界がぼやけることもあります。
眼瞼下垂症は自覚がないまま発症する人が多く、進行すると、頭痛や肩こり、眼精疲労の原因になります。また、無意識におでこや眉毛を上げて目を開けようとするため、シワの原因にもなるのです。
埋没法のメリット
埋没法は眼瞼下垂症を改善するための方法のひとつです。
髪の毛よりも細い医療用の糸と、一般的な手術で使用する針よりも極細のものを用いて手術を行います。そのため痛みや傷あとが最小限になるようになっています。
また埋没法は仕上がりを施術中に確認できるため、イメージと術後の仕上がりが違うというリスクが極めて起こりにくいのが特徴です。確認する内容は目の開き具合、左右差、二重のラインの仕上がり具合などです。
そして埋没法は皮膚を切らない施術のため、組織へのダメージや腫れを最小限に抑えられます。
埋没法の流れ
埋没法の施術を受ける流れを紹介します。
①カウンセリング
カウンセリングでは、眼瞼下垂症手術のリスクやメリット、眼瞼下垂の程度によって起こりうる結果について、医師がカウンセリングを行います。
この手術を受ける前に、まぶたの整形に起こりうるリスクとメリットを理解しておくことが大切です。
②まぶたの形を決める
カウンセリングが終了したら、まぶたの形を決定します。
まぶたにマークをしたり、まぶたに器具を当てたりして、仕上がりのイメージをつくります。
③麻酔
希望の形が決まったら、まぶたの裏側から麻酔をかけます。
痛みの程度は人それぞれのため、痛みが強い場合は追加で麻酔をすることがあります。
④埋没
特殊な極細のナイロン糸で、まぶたを縫合します。
結膜とミュラー筋(まぶたの開き具合を調節するセンサー、まぶたを支える役割を持つ)を瞼板側(結膜のすぐ裏になる軟骨)に引き寄せることで、下垂症状を解消します。
糸はまぶたの上がり具合によって1〜3か所に通します。眼瞼下垂の場合、最大5回まで糸を入れる必要がある場合もあります。仮止め後に目の開きをご本人と医師で確認し、バランスが良ければ糸を埋め込んで手術は完了です。
手術時間はクリニックによって異なりますが、おおよそ20〜30分程度です。
埋没法は、垂れ下がったまぶたを劇的に改善することができる安全で効果的な手術法です。
眼瞼下垂症の保険診療と自費診療の違いについて
眼瞼下垂症の手術に保険が適用されるようになり「保険診療と自費診療はどう違うの?」と思うこともあるでしょう。
保険診療は健康保険が適応されるため、自己負担は3割のケースが多いです。一方、自費診療は全額自己負担のため高額となります。
そして美容クリニックではまぶたの強化や挙上によって目が開きやすくなるようにすることに加え、希望する目元を実現することを目的としています。
さらに自費診療では保険診療では受けられない組み合わせの手術が受けられることもあります。
例えば、眼瞼下垂の手術と眼瞼下垂の再建などの目元の手術を組み合わせて、希望通りの仕上がりにする必要がある場合もあります。これは通常、美容自費診療でのみ利用可能です。
もちろん自由診療ではなく保険診療で十分と考える人もいるでしょう。
現在の症状と予算、理想とする形を考慮して保険診療か自費診療科を選択しましょう。
眼瞼下垂の埋没法、ダウンタイムやリスクについて
埋没法は効果的な手術法ではありますが、手術に伴う潜在的なリスクや合併症があるため、手術を受けるかどうかの決断をする前に考慮する必要があります。
埋没法のダウンタイムやリスクなどを紹介します。
ダウンタイムについて
術後のダウンタイムである腫れはどのような外科的処置の後でもあることで、眼瞼下垂症埋没法の後でも予想されることです。ほとんどの人は、術後3日から1週間で腫れが落ち着きます。
また縫合したラインが自然になるまでに、一般的に1ヶ月程度かかります。
術後の経過について
術後は、麻酔などの影響でまぶたが腫れたり、違和感を感じたりすることがあります。また、内出血が起こることがありますが、これも時間とともに改善されます。
眼瞼下垂の埋没法は、一般的に挙筋腱膜を極細のナイロン糸で縫合する方法がとられています。この手術は、非常に小さな切開で済み、縫合部分もほとんど目立ちません。
リスクと副作用について
眼瞼下垂症埋没法は比較的安全な手術ですが、合併症が起こる可能性があります。リスクとしては、傷口の炎症や感染症などがありますが、これは稀なケースです。
まぶたや目の赤み、痛みが術後の経過を越えて続く場合は、できるだけ早く施術を受けた医師に相談することが大切です。
また術後1ヶ月が経過するまで、目の周りへのマッサージは控えましょう。運動は可能ですが、徐々に体を慣らしていく必要があります。
眼瞼下垂は埋没法で改善が期待できる
この記事では眼瞼下垂を改善できる埋没法を紹介しました。
眼瞼下垂はさまざまな要因によって起こり、日常生活にも影響を及ぼすケースがあります。
埋没法の施術を受けることで症状が改善し、それまで抱えていた眼瞼下垂の悩みが解決するでしょう。
また埋没法を受けるにあたって、流れやリスクを把握しておくことは大切です。
この記事で紹介した内容を参考に、埋没法を検討していきましょう。