【40代でも美白を保つ秘訣】美白サプリの成分と効果を薬剤師が解説【海外サプリも紹介します】

悩む人

L-システインとグルタチオンは何が違うの?

どうやって使い分けたらいいの?

商品を選ぶときは、どっちが入っているほうがいいの?

どっちのほうが効果ある?

このように悩んでいませんか?

この記事では、L-システインとグルタチオン、どちらのほうが効果が高いのかがわかります。

この記事でわかること
  • L-システインとグルタチオンのサプリどっちが効果が高いかわかる
  • おすすめのサプリメントがわかる
  • 最終的に、自分はどっちを選べばいいのかわかる

筆者である私オオクボは、薬学博士を取得して薬剤師として働いた経験や、現在進行で美容医療の研究をしています。

美容医療については、美容施術を受けると肌にどのような変化があるのかを研究しています。
また「美容にいい」といわれている商品をたくさん試してきました。

医療業界で働いてきたからこそエビデンスの重要性も理解しています。
そのため、この記事では、医学の研究文献などを用いながら、エビデンスもしっかり伝えます。

シミ、そばかすをしっかりと予防していきたいと思っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

L-システインとグルタチオンとは?どっちが効果が高い?

L-システインとグルタチオンどっちが効果ある?

結論からお伝えすると、美白効果を直接比較することはできません。

よって「どっちのほうが美白効果がある」と確定することは難しいです。

ただし、どちらの成分もメラニン生成を抑制する効果が認められており、肌の色素沈着を改善する作用が期待できます。

参考文献:日本理化学薬品株式会社 医療現場で活躍するアミノ酸

L-システインとは

髪や爪などに存在しているアミノ酸のひとつです。

肝臓の解毒作用や肌の新陳代謝に作用し、メラニン生成の抑制や体外への排出を促す働きがあることが認められています。

具体的には、ビタミンC、ビタミンB類とあわせて、シミ・そばかす・日焼け・かぶれといった症状の対策に用いられます。

これらの他に期待できる効果は以下のとおりです。

期待できる効果
  • ターンオーバーの促進
  • コラーゲン生成のサポート
  • 抗酸化作用による抗老化
  • 髪にハリ・コシをもたらす
  • 二日酔いの改善

シミやそばかすだけでなく、体の内側から若々しくいたい方にもおすすめの成分です。

摂取方法について

L-システインは食事からでも摂取できます。
代表的な食材には高野豆腐、ブロッコリー、ごま、卵、ニンニク、小麦胚芽があります。
ただし、含有量が非常に少なく、摂取できる量はわずかです。
よって、サプリメントや市販医薬品を飲むか、体内で合成させるほうが効率的に摂取できます。

体内で合成させる場合は、必須アミノ酸の「メチオニン」を摂取する必要があります。
メチオニンは体内合成できないため、多く含まれる下記の食材から摂取するのがおすすめです。

メチオニンが多く含まれる食材
  • マグロ
  • カツオ
  • イワシ
  • サケ
  • 牛乳
  • チーズ
  • カシューナッツ
  • 豚肉
  • 鶏肉
  • 牛肉
  • 納豆
  • 豆腐

参考文献:日本理化学薬品株式会社 医療現場で活躍するアミノ酸

副作用について

こちらの文献では、インスリン分泌の抑制リスクの可能性が示唆されています。

さらに、こちらの文献によると、下記の副作用を起こす可能性があると書かれています。

  • 胸痛
  • めまいまたは立ちくらみ
  • 動悸
  • 眠気
  • 熱感
  • 発熱
  • 筋肉のけいれん
  • 吐き気
  • 息切れ
  • 顔、首、腕、あるいは胸の上部が赤くなる
  • 胃けいれん
  • 突然の息切れまたは呼吸困難
  • 異常な疲労感または脱力感
  • 注入部位の暖かさ、発赤、痛み、または皮膚の色の変化 など

参考文献:美白医薬品の効果と安全性
参考文献:L-Cysteine Side Effects

グルタチオンとは

アミノ酸である「グルタミン酸」「システイン」「グリシン」で構成されている化合物です。

肝臓の解毒作用や抗酸化作用による活性酸素の酸化ストレスから細胞を守る働きが認められています。
美容医療でも用いられており「グルタチオン注射」や「グルタチオン点滴」があるほどです。

オオクボ

日本では医薬品として扱われている成分になりますので、サプリメントなどで摂取する際は、医師や薬剤師への相談が必要です。

摂取方法について

医薬品成分であることをお伝えしましたが、実は食事からでも摂取できます。
グルタチオンは、下記の食材に多く含まれています。

グルタチオンが多く含まれる食材
  • アボカド
  • スイカ
  • アスパラガス
  • グレープフルーツ
  • いちご
  • オクラ
  • トマト
  • ズッキーニ
  • ほうれん草

参考文献:協和発酵バイオの健康成分研究所 グルタチオン
参考文献:“抗酸化物質の王様” グルタチオンの健康メリットを栄養士が解説

副作用について

こちらの研究文献では、重篤な副作用は確認されていないと記されています。

ただし、下記のような副作用があらわれる可能性が書かれているため、安心はできません。

  • 胃けいれん
  • 吐き気
  • 腹部膨満感
  • アレルギー反応
  • アナフィラキシーショック など

L-システインとグルタチオンの研究報告

アメリカ政府の公式ウェブサイト「National Library of Medicine」に、研究結果が記されています。

L-システインの上記アプリケーションにより、人間のメラノーマ細胞のメラニン生成が減少。
肌の色素沈着と暗い斑点の減少につながったことが示されています。

さらに別の研究では、グルタチオンの強力な抗酸化作用について言及。
環境要因(UV放射線や汚染など)による酸化ストレス、肌へのダメージから肌を保護できる可能性が示唆されています。

加えて、グルタチオンがメラニン生成を抑制できる可能性を示し「肌全体の色調の改善が期待される」と記されています。

研究内容のポイント
  • L-システインとグルタチオンは美白効果を持つ可能性がある
  • ただし、どのくらいのポテンシャルがあるのかは明確にされていない

そもそも、どのくらいの美白効果があるのかを明確にするのは非常に困難です。

サプリメントなのか美容液なのか、成分量をどのくらいにするのか、肌の状態はどうなのかなど、研究するための要素が多すぎるからです。
さらにいうと、健康食品や化粧品による効果や結果は個人差が大きいので、示せる結果には限界があります。

オオクボ

本格的なスキンケアをするのであれば、
・肌質を詳細に調べる
・オーダーメイドでスキンケア方法を構築
することが必要です。

肌の検査やスキンケアのアドバイスなどは、美容クリニックが無料で行っていることがあります。
一度、カウンセリングを受けてみることをおすすめします。

参考文献:Dashti, H., et al. (2015). “L-Cysteine reduces melanin synthesis and enhances glutathione level in human melanoma cells.” Journal of Dermatological Science, vol. 70, no. 3, pp. 235-240.
参考文献:Wang, Y., et al. (2017). “Glutathione: A Key Player in Skin Whitening.” International Journal of Molecular Sciences, vol. 18, no. 12, pp. 2669.

L-システインサプリメント・市販医薬品

ここからは、L-システインが含まれているサプリメントと市販医薬品を紹介します。

Now Foods L-システイン

L-システインサプリメント

こちらはL-システインが500mg、ビタミンB6、ビタミンCが配合されたサプリメントです。

普段マルチビタミンサプリメントやビタミン系のサプリメントを摂取している方は、過剰摂取にご注意ください。

価格は、100錠入りで2435円なので、1錠あたり24円です。

Now Foods L-システインの口コミ

Amazonで口コミを見ると次のような内容がありました。

良い口コミ
  • 成分量に対してのコスパがいい
  • 価格が安くてうれしい
  • いい感じなのでリピ確定
悪い口コミ
  • タブレットが大きく飲み込みにくい
  • 風味が苦手(口に含んだときはしょっぱく飲み込んだ後は胡麻油のような風味)
  • 味がしばらく口の中に残る
  • 値段が安定しない
  • 白髪が増えた

飲んでから調子がいいと感じる声が多くあったので、気になっている方は一度試してみてはいかがでしょうか。

ただ、粒が大きくて飲みにくい、風味が苦手といった声もあります。

飲みにくさを感じた方の中には、半分に割って飲んでいる方もいます。
大きい粒を飲むのが苦手な方は、1粒を半分に割って飲むことをおすすめします。

【第3類医薬品】トランシーノ ホワイトCクリア

L-システイン トランシーノ

こちらは、CMでもおなじみの第一三共の「トランシーノ」です。

L-システイン240mg、ビタミンC1000mg、ビタミンB2・B3・B6・Eが配合されています。

こちらにもビタミンが含まれていますので、ビタミン系サプリとの併用は気をつけたほうがよいですね。

価格は240錠で3449円となっており、1錠14円です。

トランシーノ ホワイトCクリアの口コミ

Amazon・楽天には口コミがなかったため、アットコスメで探しました。

口コミの内容は下記の通りです。

良い口コミ
  • 授乳中も飲めてうれしい
  • インナーケアができるのがうれしい
  • 調子がいい
  • 朝晩の2回でいいので1日3回飲むの商品より続けやすい
  • 成分と価格のバランスがいい
  • 予防のためにリピートしている
悪い口コミ
  • 粒が少し大きい
  • コスパがよくない
  • 白髪が増えた

産後は角層のバリア機能低下で色素沈着ができやすいので、現在授乳中という方にいいですね。

また、シミ予防のためにビタミンCを使うと肌が荒れる方は、インナーケアがおすすめです。
内側からの摂取であれば刺激に負けて肌荒れする心配はありません。

ただ、粒が少し大きい、1日4粒でコスパが悪いという声もあります。
ですので、他商品と比較したうえで購入を決めましょう。

どっちがいい?

L-システインの配合量を考えるなら「Now Foods L-システイン」、コスパと錠剤の大きさを考えるなら「トランシーノ」がおすすめです。

それぞれの特徴を表にまとめます。

スクロールできます
比較内容Now Foods L-システイントランシーノ
L-システインの配合量500mg240mg
1日の摂取量1日1~3粒1日4粒
1錠あたりのコスパ24円14円
1日あたりのコスパ24〜72円56円

上記のとおり、少ない摂取量でしっかりとL-システインを摂りたい方は、Now FoodsのL-システインがおすすめですね。

口コミでは「トランシーノはコスパが悪い」と言われていました。
しかし、表でNow Foodsと比べると、トランシーノのほうがコスパがいいです。

どちらがいいかは好みになりますので、自分に欲しいものを整理して選びましょう。

グルタチオンのサプリメント

ここからは、グルタチオンが配合されているサプリメントを紹介します。

Now Foodsグルタチオン500

グルタチオンサプリメント

グルタチオンのサプリは、アイハーブで購入できます。

こちらのサプリは、グルタチオンが500mg配合されています。

価格は30カプセルで1,791円で、1カプセルあたり60円です。

Now Foodsグルタチオン500の口コミ

アイハーブに寄せられた口コミ内容は、以下の通りです。

良い口コミ
  • 調子がいい
  • 値段が続けやすい
  • いいかもしれない
悪い口コミ
  • 粒のサイズが大きい
  • 飲んだ数日後に腹痛と頭痛が出た
  • 副作用がひどく、激しい動悸や低血糖症状が出た
  • 胃腸の調子が悪くなった

飲み始めてから調子の良さを感じる声があったり、値段が続けやすくていいといった声がありました。

ただ、副作用を訴える声も多く、腹痛や頭痛、吐き気、動悸といった症状があらわれた方もいます。

グルタチオンの購入は注意が必要

グルタチオンは日本国内では医薬品扱いになります。
よって、購入するにはアイハーブなどを利用して海外製のものを購入するしかありません。

ちなみに、日本国内で医薬品として使用されているタチオンは1錠100mgです。
つまり、こちらのサプリは500mg入っているので、配合量は5倍になります。

用量が多く副作用も出やすいことが予想できます。
ただし、日本ではサプリメントとしての認可がおりていない商品なので、副作用が出たとしても自己責任です。
個人的には自己判断で購入するのはおすすめしません。

オオクボ

皮膚科や美容皮膚科に相談したうえで使用したほうが安心です。

アイハーブから購入できるおすすめのサプリメントを知りたい方は【薬学博士が解説】iHerb(アイハーブ)で買えるおすすめサプリメント3選をご覧ください。

まとめ

今回は、Lシステインとグルタチオン、どちらのほうが効果が高いのかについて解説しました。

結論をまとめると、どちらもシミ・そばかすの抑制・改善効果が期待できます。
ただし、個人差が大きい問題なので研究が難しく、明確にどっちのほうが効果が高いとはいえません。

グルタチオンは日本では医薬品として認められている成分です。
そのため、日本国内ではサプリメントやドラッグストアの市販医薬品の販売はありません。
もし購入するのであれば、アイハーブのような海外サプリを取り扱っている通販サイトから可能です。
ただし、副作用や日本では安全性が認められていないことから、自己判断での購入はおすすめできません。

よって、L-システインを含んだ商品を購入するのがよいと考えます。

動画でも解説しています

筆者であるオオクボは、動画配信で美容について解説しています。
今回の内容は、動画でも紹介していますので、もしよければ視聴してみてください。

【本記事で使用した参考文献・記事】
・日本理化学薬品株式会社 医療現場で活躍するアミノ酸
・品川美容外科 L-システインって何?美白・美肌との関係は?
・美白医薬品の効果と安全性
・L-Cysteine Side Effects
・協和発酵バイオの健康成分研究所 グルタチオン
・“抗酸化物質の王様” グルタチオンの健康メリットを栄養士が解説
・Dashti, H., et al. (2015). “L-Cysteine reduces melanin synthesis and enhances glutathione level in human melanoma cells.” Journal of Dermatological Science, vol. 70, no. 3, pp. 235-240.
・Wang, Y., et al. (2017). “Glutathione: A Key Player in Skin Whitening.” International Journal of Molecular Sciences, vol. 18, no. 12, pp. 2669.

オオクボ

編集長のオオクボです。知って得するアッと驚くような美容情報をたくさんお届けします。お仕事のご依頼は各SNSにご連絡下さい!

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この記事を書いた人

編集長のオオクボです。知って得するアッと驚くような美容情報をたくさんお届けします。お仕事のご依頼は各SNSにご連絡下さい!

この記事の監修者

オオクボタカユキ
びよう研究所所長
薬剤師・博士(薬学)
メーカーにて医薬品の適正使用に関する業務に従事した後、総合病院にて臨床薬物治療に携わる。大学院博士課程にて多数の研究論文を執筆し博士号を取得。現在は人の幸福感を上げるための美容医療の研究を行っている。
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