ニキビパッチは、ニキビの治療とカバーに役立つ便利なアイテムですが、その使用方法や選び方には注意が必要です。
この記事では、薬剤師としての専門知識を基に、ニキビパッチの効果的な使い方と選び方を詳しく解説します。
また、ニキビパッチ使用時の注意点やデメリットについても紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ニキビパッチどうなの?って方におすすめな記事です。
ニキビパッチの種類と選び方
ニキビパッチには、大きく分けて以下のようなものがあります。
- 保護タイプ:ニキビの炎症を抑える効果は弱いですが、ニキビを覆うことで汚れや摩擦から保護します。
- 吸収タイプ:ニキビの膿や汚れを吸収することで、炎症を抑える効果が期待できます。
- 殺菌タイプ:ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌することで、炎症を抑える効果が期待できます。
パッチに使用(塗布)されている成分などによって、炎症を抑えたりアクネ菌に対して殺菌的に働くものがありますが、基本的には「保護」と「浸出液の吸収」がメインとなります。
医薬品ではないから、成分の有無というよりは
目立ちにくさで選ぶのが個人的にはおすすめ。
cheap4uk ニキビパッチスポットパッチ
アマゾンのおすすめにあがっているこちらのニキビパッチは、患部を保護して浸出液や膿などを吸収するようなタイプです。
アクネ菌を殺菌できるとか、炎症が抑えられるとかではいので、すぐにニキビがきれいになるというものではありません。
VT Pro Cica Centella Asiatica Tiger Clear Spot Patch
CICAで人気の韓国ブランド「VT COSMETICS」のニキビパッチです。
CICA成分(ツボクサエキス)が配合されているため、肌を整えるような作用が期待できます。
しかし、ニキビに対して有効性が認められている成分が配合されているわけではないので、あくまで潰さないようにニキビを保護するようなイメージで使用すると良いでしょう。
アクネスラボ 夜用 ポイントパッチ
アクネスラボのポイントパッチです。
別売りのクリーム(ビタミンやイソフラボンなどが配合)を塗布して、その上からこのパッチを貼るような使い方をします。
こちらもあくまで患部の保護に使用します。
ニキビパッチは目立たないことが重要
ニキビパッチは貼った時に目立たないということが重要です。
成分に関しては医薬品とはことなるので、そこまで気にしなくても良いレベルだと思います。
ぶっちゃけニキビパッチじゃなくても絆創膏でもOK
絆創膏だと大きくて目立ってしまうので、ニキビを隠すことができる分、ニキビに対してはニキビパッチが優秀とも言えますが、ニキビパッチじゃなきゃいけないということもありません。
触れないようにすること(患部の保護)と、浸出液(膿など)の吸収を主な目的とすると良いでしょう。
ニキビパッチの正しい使用方法
ニキビパッチは正しく使用することが大切です。
具体的には、「ピンポイントなニキビに使用する」というものです。
上記画像のような、ポツッとできたニキビに対してはニキビパッチが有効です。
「ニキビを刺激せず」、「膿や浸出液を吸収する」ことができるため、患部を保護するという目的だけでも効果的です。
不意にガリって引っ掻いてしまうという方には特におすすめ
広範囲なニキビやコメドには向いてない
ニキビパッチはこのような広範囲のニキビには向きません。
大きなニキビを隠すことはできますが、パッチによって毛穴が塞がり、周辺に刺激を与えてしまう可能性もあります。
そのため、このようなタイプのニキビの場合、ディフェリンゲルやベピオゲルなどの医薬品を用いた治療が必要になるため、ニキビパッチを使用する前に皮膚科に行きましょう。
「ニキビパッチで治らないから皮膚科」ではなく、「皮膚科にいって治ってきたらニキビパッチ」の方がおすすめです。
ニキビパッチ使用時の注意点
ニキビパッチを使用する際には以下のような点に注意が必要です。
- 清潔な皮膚に貼ること(メイクの上から貼らない)
- 医療用医薬品で治療中の場合は使用を控える
- テープかぶれに注意
- 日光に注意
それぞれ詳しく解説します。
ニキビパッチは清潔な皮膚に貼ること
ニキビパッチは必ず清潔な皮膚に貼りましょう。
メイクの上からパッチを貼ると、毛穴がより詰まりやすくなってしまうので、むしろニキビが悪化してしまう可能性もあります。
洗顔後の清潔な肌に貼ることを意識しましょう。
医療用医薬品で治療中の場合は使用を控える
皮膚科や美容皮膚科などで医療用医薬品が処方されており、専門的な治療中という場合には、皮膚科での治療を優先して下さい。
医薬品には相互作用という考え方があり、別の医薬品や成分などと反応することで、本来の力が発揮できなくなってしまう可能性があります。
ビタミンなどが塗られたパッチを貼ってしまうことで、医薬品の効果が最大限に発揮できなく可能性もあります。
治療中にパッチを使用する場合には必ず医師の確認をとって下さい。
ベピオとビタミンCの併用の詳細
ニキビパッチによるテープかぶれに注意
ニキビパッチを使用する際には、ニキビパッチによるテープかぶれにご注意下さい。
ハリ薬やテープなどは、敏感な皮膚に対して刺激を与えてしまうことがあり、人によってはテープかぶれという状態が出現する場合もあります。
パッチを貼った部分やその周辺に赤く炎症が起きてしまったり、痒みや皮膚炎などが出現する可能性もありますので、パッチを貼って痒みが出たという方は、早めにパッチの使用を中止しましょう。
ニキビパッチ使用時は日光(紫外線)に注意
ニキビパッチ使用時には紫外線にご注意ください。
日焼けでニキビパッチの跡が残ってしまうだけではなく、日光や紫外線による刺激が原因となって、テープかぶれが起こりやすくなる可能性もあります。
ニキビパッチを使用している方は、日傘などの物理的に紫外線を遮断できる対策をしましょう。
ニキビパッチの跡が残ってしまうよ
個人的におすすめなニキビパッチ
こちらの動画でおすすめしている絆創膏が個人的には最強だと思っています。
厳密にはニキビパッチではないのですが、患部を保護して浸出液を吸収するという効果が高く、傷の治りも早い気がします。
デメリットとしては、ニキビパッチよりも少し大きいので、範囲が広くなってしまうということがあげられます。
しかし、透明でほどんど目立たないので、安心です。
上のサムネでもどこに貼ってるかわからないでしょ。
おすすめの絆創膏がこちら