ニキビパッチは、ニキビ改善に人気のアイテムであり、多くの美容系インフルエンサーが紹介することで話題となっています。
とはいえ、ニキビのタイプによっては、ニキビパッチの使用をやめたほうがいいと考えられるケースも存在します。
そこで今回は、ニキビパッチがニキビを悪化させる可能性があるケースや、使用をやめた方が良い状況について詳しく掘り下げていきます。
また、ニキビパッチのメリットとデメリットを紹介し、ニキビパッチの効果的な使い方についてもお伝えします。
ニキビパッチがおすすめなのは〇〇なニキビ!
ニキビパッチでニキビが悪化すると言われる理由
ニキビパッチはニキビ改善に使用されるアイテムですが、状況によってはニキビを悪化させてしまう逆効果になることがあります。
ニキビのタイプを見極めて正しく使用していく必要があります。
まずはニキビパッチでニキビが悪化すると言われる理由から見ていきましょう。
ニキビパッチの正しい使い方
ニキビパッチが毛穴をつまらせてしまう
ニキビは毛穴の詰まりが元になって発生します。
何らかの理由で毛穴に詰まりが出現すると、次第にニキビとして成長していきます。
ニキビパッチを使用することで、毛穴が塞がってしまう可能性があり、パッチを貼った部位に別のニキビが発生する原因となってしまう可能性があります。
ニキビパッチが皮膚への刺激になる
ニキビパッチに限らず、絆創膏や湿布、テーピングなどの貼り薬は、皮膚や肌への刺激になります。
肌が弱い方の場合、この刺激によって肌荒れを起こしてしまったり、場合によってはテープかぶれのような状態になってしまう可能性もあります。
ニキビパッチを貼ることで、その部分に刺激を起こしてしまい、ニキビパッチの形(丸く)で、赤く炎症が起こる場合があります。
アクネ菌の繁殖を促進させてしまう可能性がある
ニキビパッチによって密閉した状態を作ると、アクネ菌の繁殖を促進させてしまう可能性があると言われることもあります。
アクネ菌(Cutibacterium acnes)は「通性嫌気性菌」というタイプの細菌であり、空気が通過しない密閉させた状態にすると活性化するという特徴があります。
だからこそ、ニキビパッチによってアクネ菌の繁殖が促進される可能性があると言われることがあります。
これはなんとも言えないけど…
少なくとも毛穴が詰まる≒アクネ菌も増えやすいといえます。
【参考】アクネ菌(Cutibacterium acnes)とは
キューティバクテリウム アクネス(アクネ菌)は、幅0.4~0.7マイクロメートル、長さ1~5マイクロメートルの無芽胞性のグラム陽性桿菌で、空気の存在下で成育できるものの基本的に酸素のないところを好む通性嫌気性菌です。カタラーゼ陽性で、運動性は有しません。主な代謝産物はプロピオン酸ですが、その他にポルフィリンという蛍光性の物質も知られています。さらにヒアルロニダーゼ、プロテアーゼ、リパーゼなど種々の酵素を産生します。
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ニキビパッチはやめたほうがいいタイプのニキビ
こちらの画像のような、ほほ全体にコメド(毛穴のつまり)が出現しているようなタイプのニキビの場合、ニキビパッチの使用はすすめられません。
ニキビパッチはピンポイントなニキビに使用していくものになりますので、広範囲に広がったニキビに対して使用していくものではありません。
また、毛穴のつまりが複数出現している場合、ニキビパッチによる刺激によって、さらに毛穴のつまりが促進されてしまう可能性があります。
上記画像のようなニキビにお悩みの方のは、早めに皮膚科に受診していただき、ディフェリンやベピオなどの医薬品を使用する専門的な治療を行っていただくのがおすすめです。
皮膚科でもらえるニキビの薬がこちら
どんなニキビに効果的?ニキビパッチのメリットとは?
では、逆に、どのようなニキビであればニキビパッチのメリットがあるのでしょうか。
ニキビパッチのメリットを大きく分けて2つです。
- ニキビが触れなくなる
- ニキビの浸出液を吸収できる
それぞれを詳しくみていきます。
ニキビが触れないようにできる
赤ニキビや黄色ニキビなど、芯がみえているニキビは思わず潰したくなりますよね。
我慢していたとしても、不意に触ってしまって潰してしまったことがあるという方も多いでしょう。
ニキビパッチを貼っておけば、ニキビを物理的に保護することができるため、思わず「ガリッ」とやってしまう心配がなくなります。
ニキビを触ってしまうくせがある方にはおすすめ
ニキビの浸出液を吸収できる
ニキビが潰れた後、浸出液や出血によって周辺部位にまで炎症が及んでしまうことがあります。
また、浸出液が固まることで、痒みなどがでて、思わず触ってしまうなどの悪循環が出現する可能性もあります。
そのような場合であっても、ニキビパッチを適切に貼っておけば、ニキビの浸出液を吸収することができます。
ニキビパッチを効果的に使うポイント
ニキビパッチを効果的かつ安全に利用するためにはいくつかのポイントがあります。
- 正しいタイプのニキビパッチを選ぶ
- パッチの適切な使用方法
- ニキビパッチの正しい交換タイミング
- ニキビパッチ使用時の注意点
正しいタイプのニキビパッチを選ぶ
ニキビパッチはニキビのタイプに合わせて選びましょう。
すべてのニキビに対して同じパッチが効果的とは限りません。
パッチに配合されている成分などにも注意しながらニキビに合わせたニキビパッチを選ぶのがおすすめです。
個人的には…
特定の成分が配合されていないパッチがおすすめです。
余計な効果がない分デメリットも少ないと考えられます。
パッチの適切な使用方法
- 清潔な肌に使用する: ニキビパッチを貼る前には、対象の肌の部分を優しく洗浄し、完全に乾かしてください。これにより、パッチの接着を良くし、治療効果を高めます。
- パッチのサイズを選ぶ: パッチはニキビのサイズに合わせて選びましょう。ニキビを完全に覆うサイズのものを選ぶことが重要です。
- 長時間の使用を避ける: 一般的に、ニキビパッチは数時間から一晩で交換することが推奨されます。長時間同じパッチを使い続けると、肌が刺激を受ける可能性があります。
もったいないからと長時間貼り続けるのはNGです。
ニキビパッチの正しい交換タイミング
- パッチが白くなったら交換: ニキビパッチが白く変色したら、それは皮脂や膿が吸収されたサインです。膿や浸出液が溜まったパッチをそのままにするのではなく、適切に交換してあげましょう。
- 炎症が軽減されたら使用を中止する: ニキビの赤みや腫れが引いたら、ニキビパッチの使用を中止し、肌が自然に治癒するのを待ちましょう。
ニキビパッチ使用時の注意点
- アレルギー反応に注意する: ニキビパッチの接着剤や成分によっては、アレルギー反応を示すことがあります。使用後にかゆみや発疹がある場合は使用を中止し、医師に相談してください。
- 日焼け止めとの併用: 日中にニキビパッチを使用する場合は、日焼け止めを併用することを検討しましょう。ただし、パッチの上から直接日焼け止めを塗るのは避け、パッチの周りの肌にのみ塗布してください。
パッチを貼り始めて痒みや違和感が出た時にはすぐに中止しましょう。