近年、二重手術は安く簡単に行われるようになり、より身近なものとなりました。
しかし「二重って長くもつ?」「10年後ってどんな感じ?」と疑問に思うことがありますよね。
長く二重を維持できるかどうかは、加齢現象や埋没糸に関するトラブルなどに大きく左右されます。
そこで今回は、埋没法後の加齢による変化と、埋没に使う糸の経年劣化について紹介します。
埋没法のまぶたの加齢による変化
加齢は避けられないものであり、肌や目にも物理的な変化が生じます。
二重にする埋没法では、加齢の影響がより顕著に現れます。時間の経過とともに、埋没法のサイズ、形、位置が変化し、まぶたが凸凹して不自然に見えることがあるのです。
具体的には、以下の影響によって不自然に見えます。
- 皮膚の弾力性の低下
- 瞼の皮膚の大きさの変化
- 埋没糸がシワにみえる
まぶたの加齢による変化で多いのは、皮膚の弾力性の低下です。そのため、時間の経過とともに埋没法や糸がはみ出したり、沈んだりして、まぶたが左右非対称に見えてしまうことがあるのです。
また、まぶたの皮膚の大きさが変化し、まぶたが垂れ下がったり、たるんだりする方もいます。
さらに、加齢は埋没糸の位置にも影響を及ぼします。糸の位置は、まぶたの見た目に影響を与えるだけでなく、長期間にわたって希望の位置に維持できるようにするため、二重術の重要な部分となります。
埋没糸の位置が低すぎると、最終的にまぶたのシワに見えてしまい、まぶたが凸凹に見えてしまうことがあります。
埋没法におけるまぶたの変化
埋没法の保証期間に関わらず、まぶたの状態は加齢や体型の変化により変化することがあります。
顔全体の変化とともに、二重のラインに変化が生じるケースも少なくありません。
二重まぶたの手術で埋没法を行った結果、経年的に起こりうる一般的な変化について紹介します。
まぶたの垂れ下がり
加齢や二重まぶた手術の埋没法によって起こる一般的な変化として、まぶたの下垂が挙げられます。加齢、遺伝、先天性、薬の副作用など、様々な要因で起こります。
眼瞼下垂症という上まぶたが下にさがってくる病気は、通常、外傷、加齢、または様々な内科的疾患によって起こります。また、片目だけに発症する片眼性、両目に発症する両眼性のものがあります。
軽度の眼瞼下垂症は目立たず、視力に問題がない場合もありますが、重度の眼瞼下垂症になると、部分的または全体的に視界が妨げられることがあります。
まぶたに脂肪がつく
二重の変化でもうひとつ多いのが、まぶたに脂肪がつくことです。加齢とともにまぶたの脂肪が増えることで、皮膚が垂れ下がって二重のラインが目立たなくなることがあります。
また、二重まぶた手術の埋没法では、使用する糸が時間の経過とともに皮膚が薄くなってしまうため、二重が目立たなくなります。
まぶたの薄さ
二重まぶたの埋没法は、時間が経つとまぶたが薄くなってしまうことがあります。これは、使用する糸が皮膚の天然コラーゲンを破壊してしまうためです。
そのため、まぶたの厚みが減少し、二重のラインが目立たなくなったり、完全に消えてしまったりすることがあるのです。
糸を取り除く
二重まぶたの埋没法で使用した糸は、場合によっては取り除くことがあります。
糸を取り除く例は、施術後に糸に対して副作用を感じている場合や、まぶたに感染の兆候がある場合です。
糸で二重をつくっているため、糸を取り除くと二重のラインが目立たなくなったり、完全に消えたりすることがあります。
糸がゆるむ
二重まぶた手術の埋没法で使用する糸が緩むと、二重の幅やデザインが変化することがあります。
糸がゆるむと二重では無くなることもあります。
埋没法の経年劣化
埋没法は、瞼板挙筋や瞼板を特殊な糸で皮膚と繋ぎ、二重のラインを作る方法です。
糸だけで二重を作るため、糸が経年劣化により外れたり緩んだりすると、まぶたが元の形に戻ります。また、片方のまぶただけ糸が取れてしまうケースもあります。
まぶたの皮膚は、顔の表情、過度の摩擦、紫外線など、多くの環境にさらされています。時間の経過とともに、これらの環境要因によって糸がたるみ、埋没法の劣化につながるのです。
埋没法の劣化は個人差が大きいのですが、シワやまぶたのたるみが大きく影響します。また、個人の状況によっては、糸を抜いたときにまぶたが元に戻らないこともあります。
しかし、糸が取れてしまっても再度埋没法を行うことが可能です。そして二重の形や幅も途中で変更することもできます。
顔の変化に応じてラインを調整し、まぶたを元の形に戻すことで変化を操作できるのは埋没法ならではです。
違和感がある場合はメンテナンスが必要
ここからは埋没法から1ヶ月後・1年後・5年後・10年後のメンテナンスが必要な事例を紹介します。
※事例は個人差があります。
埋没法から1か月後のイメージ
手術後1ヶ月になると、まぶたの緊張感も落ち着き、糸が定着してきます。
しかし、まだまぶたは糸の存在に慣れていないため、目をこすったり患部をマッサージしたりといった日常的な習慣によって、糸が外れてしまう可能性があります。
もし糸が外れてしまったら、施術を行ったクリニックへ行きましょう。
埋没法から1年後のイメージ
埋没法から1年後、二重の幅が少し狭くなっていたら糸が緩んでいる合図かもしれません。
大きな影響がなければそのままでも大丈夫ですが「なおしたい」と思ったら、美容外科医に相談しましょう。
埋没法から5年後のイメージ
5年目になると、まぶたの変化が目立ってきます。
皮膚のたるみ、小じわ、二重の不自然なカーブなどが目立つようになります。糸が緩んだり外れたりした場合、糸を調整する必要があるかもしれません。美容外科医に相談しましょう。
埋没法から10年後のイメージ
10年後のまぶたの状態ですが、皮膚の垂れ下がりやシワ、ひだのたるみなど、変化が見られるようになります。
さらに、糸がほどけたり、より頻繁な調整が必要になったりすることもあります。
埋没法から10年後のまぶたの状態を正確に判断することは難しいかもしれませんが、効果は永久的なものではないことに留意する必要があります。
糸が切れるとどうなる?
二重は糸だけで作られるため、糸が切れたらすぐに元のまぶたに戻ります。
しかし、二重が皮膚に固定されている場合は、そのまま残ることもあります。
糸が切れたらまぶたの状態をみながら、専門医に相談しましょう。
二重をキープするために変化が見られたら相談を
今回は加齢による埋没法の変化と、埋没に使う糸の経年劣化について紹介しました。
埋没法による二重は永久にキープでくるものではなく、瞼のたるみやシワの影響を大きく受けます。また、埋没法に使用する糸も劣化します。
埋没法をしてから二重に変化が見られたら、専門医に相談しましょう。
埋没法には瞼板法(けんばんほう)と挙筋法(きょきんほう)の2種類があります。こちらの記事で詳しく紹介しているので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね☆