「二重形成の施術で瞼板法を勧められたけどデメリットはあるの?」「瞼板法の施術を受けるときのデメリットを詳しく知りたい」と悩んではいないでしょうか。
二重まぶたの形成をするために、埋没法はメジャーな施術メニューです。埋没法は、メスを使わずに、まぶたの内側に糸を留めて二重まぶたを形成します。
10〜20分程度の施術時間で理想の二重まぶたが形成できて、ダウンタイムが少ないお手軽さが人気の理由です。
埋没法には、大きく分けて瞼板法(けんばんほう)と挙筋法(きょきんほう)という2種類の方法があります。
瞼板法:瞼板と呼ばれる軟骨のような組織に糸を通す
挙筋法:挙筋と呼ばれる筋肉に糸を通す
本記事では、挙筋法と比較しながら瞼板法の特徴、メリット・デメリットも紹介します。
瞼板法と挙筋法の違い
瞼板法と挙筋法の違いは、糸を留める位置によって変わります。
瞼板法は瞼板に糸を通し、挙筋法は挙筋に糸を通します。
それぞれの違いを詳しく紹介します。
(1)瞼板法
瞼板法は、瞼板とまぶたに糸を通して留めて二重まぶたを形成する方法です。
瞼板とは、コラーゲン繊維で形成されているまぶたの内側にある組織を指します。
まぶたの中では最も硬い組織に糸を固定するため、挙筋法に比べて強度があります。
(2)挙筋法
挙筋法は、まぶたの皮膚の裏側にある挙筋に糸を通して留めて二重まぶたを形成する方法です。
挙筋とは、まぶたを開く時に用いる筋肉繊維を指します。
挙筋は、瞼板よりも位置が離れているため医師には技量が要求される施術です。
しかし、まぶたの裏側に糸が出ないため、角膜を傷つける心配がありません。
瞼板法のデメリット
瞼板法のデメリットは、大きく分けて4つあります。
- 痛みがある
- 不自然な仕上がりになることも
- 角膜を傷つけてしまう恐れ
- 糸が取れやすい
それぞれ詳しく紹介します。
(1)痛みがある
瞼板法には、ほとんど痛みがないという紹介をしてるウェブサイトがありますが、実際には術中には強い痛みが出る場合があります。
眼瞼はまぶたの内側の硬い軟骨です。硬い組織に糸を通すためには、医師は力を加えなければなりません。そのときに、強い痛みが伴う可能性があります。
痛みを取り除くために麻酔を使用しますが、瞼板には麻酔薬は浸透しません。瞼板の周りの組織に麻酔液を浸透させて手術をするイメージです。
また、糸を強く縫合するため、術後には腫れが出てしまう場合が多いです。
(2)不自然な仕上がりになることも
瞼板法は、まぶたの皮膚と瞼板とを縫合する施術です。
この時、糸を強く結ぶことで、瞼板が歪んでしまうことがあり、二重まぶたの仕上がりが不自然になることがあります。
このような仕上がりの不自然さは、瞼板法のデメリットです。
(3)角膜を傷つけてしまう恐れ
瞼板法は、瞼板の表面に糸を留めます。結膜側に糸が露出した状態になりますので、まばたきのタイミングなどで擦れてしまい角膜を傷つけることがあります。
角膜を傷つけたまま放置していると、角膜びらんや角膜感染や症角膜炎などの目の病気につながる恐れもあるので注意が必要です。
角膜を傷つけてしまう可能性が高い点は、瞼板法のデメリットです。
(4)糸が取れやすい
瞼板法は、挙筋法に比べれば持続期間が長いです。しかし、埋没法自体が糸を点で留めているだけなので、糸がとれやすいです。
たとえば、目を強くこすったりボールが当たったりすると取れてしまうことがあります。このように日常生活をしているだけで糸が取れてしまうことも多々あります。
瞼板法のメリット
挙筋法と比べた瞼板法のメリットは、持続性と眼瞼下垂になりづらいことがあります。
それぞれ詳しく紹介します。
(1)瞼板法のメリット:持続性
瞼板法は、まぶたの内側の硬い軟骨に糸を固定する施術です。そのため、挙筋法に比べて持続力があります。
(2)瞼板法のメリット:眼瞼下垂になりづらい
瞼板法は、眼瞼下垂になりづらいという特徴があります。
眼瞼下垂は、まぶたが下がって視界が見えづらくなる病態のことを指します。
挙筋法のメリット
ここまで瞼板法について紹介しましたが、挙筋法のメリットも紹介します。
- 自然な仕上がり
- ダウンタイムが短い
- 痛みがほとんどない
- 角膜を傷つける心配がない
それぞれ詳しく紹介します。
(1)自然な仕上がり
挙筋法の施術では、生まれつき二重の人の特徴を施術によって再現するため自然な仕上がりになります。
また、挙筋法は二重幅を広げて、目を大きく見せる効果も期待できます。
(2)ダウンタイムが短い
挙筋法は、個人差がありますが、瞼板法に比べてダウンタイムが短い場合があります。
ダウンタイムが少ないと、気兼ねなく早くから化粧ができるメリットがあります。
(3)痛みがほとんどない
手術中の痛みは麻酔を使用することでほとんどありません。
痛み少なく施術ができるのは嬉しいですよね。
(4)角膜を傷つける心配が少ない
挙筋法は、まぶたの裏側に処置を施しますので、糸が露出する心配が少ないです。
そのため、まばたきをするごとに擦れる心配はなく眼球が傷つきません。
瞼板法の二重まぶたを長持ちさせる方法
瞼板法で形成した二重まぶたを長持ちさせる方法について紹介します。
せっかく瞼板法によって二重形成しても、糸が取れてしまうと二重が元に戻ります。
そうなると再び施術を行ったり「始めから切開法を選択しておけばよかった・・」という後悔につながることも。
瞼板法の二重まぶたを長持ちさせる方法を紹介します。
(1)実績・経験豊富な医師の施術を受ける
理想の二重を手に入れるためには、施術を受ける前に丁寧なカウンセリングを受けることが必要です。
また、あなたの意見に耳を傾けて、要望をしっかり聞いてくれる信用できる医師のもとで施術をすると安心です。
そして糸と眼球が擦れやすい場所に固定してしまうとトラブルのもとになるため、経験と実績が豊富な医師の施術を受けることをおすすめします。
(2)留める糸の数を増やす
瞼板法では、留める糸の数が増えれば増えるほど安定性が増します。
しかし、留める糸の数が増えればその分だけ不自然な仕上がりになりますので、やみくもに増やせばいいというわけではありません。
ですので、カウンセリング時点でしっかりと医師と相談した上で決める必要があります。
(3)二重幅を広くしすぎない
二重幅はまぶたに合ったラインにすることが大切です。広げすぎてしまうと糸が取れやすくなってしまう原因になります。
二重幅を広げると目が大きく見えるように感じますが、一概にそうとは言えません。二重幅は広げすぎないような施術が必要です。
デメリット・メリットを知って施術しよう
今回は挙筋法と比較しながら、瞼板法の特徴(デメリット・メリット)を紹介しました。
挙筋法と瞼板法は二重をつるくための糸を通す位置が異なり、それぞれデメリット・メリットが異なります。
あなたのライフスタイルや瞼の状態から、医師により瞼板法か挙筋法か提案されます。
それぞれの施術の特徴を知ったうえで、医師によるカウンセリングを受けながら納得のいく二重をつくりましょう。
こちらの記事で埋没法をした後の変化を紹介しています。興味がある方はぜひ読んでみてくださいね☆