汗拭きシートにデメリットはあるの?間違った使用法は肌荒れの原因になる!

汗拭きシートは手軽に使え、特に汗をかく夏場に大活躍の商品です。

女性のみならず、男性向けの汗拭きシートも販売されており、種類も豊富です。

しかし、皆さんは汗拭きシートの正しい使い方や、使用上の注意点をご存知でしょうか?

今回は汗拭きシートの役割や正しい使用法、汗拭きシートのデメリットを紹介します。

正しい使用法で、ベタベタ汗を爽快に拭き取りましょう。

目次

汗の役割

汗拭きシート デメリット

まずは、汗の役割について簡単に説明しましょう。

汗は体温を調節するための重要な役割を持っています。人間の身体は体内の温度を一定に保つために、熱を生産し続けているのです。

この熱を体の外に放出するために、汗をかきます。

汗は皮膚の表面に出る水分であり、水分が蒸発すると熱が体の外に放出されます。熱が放出されると、身体の温度が下がるため一定の体温を保てるのです。

また、汗には身体の浄化作用もあります。汗をかくと、体内に蓄積された余分な塩分や老廃物の排出ができます。

さらに、汗に含まれる抗菌物質が、皮膚表面の細菌を減少させ、病原体の繁殖を防ぐこともあります。

体温調節や浄化作用をがあり、健康にとって重要な役割を果たしているのが汗の役割です。

汗をかく仕組み

汗拭きシート デメリット

汗をかく仕組みは、自律神経系が関係しています

体温が上昇すると、交感神経が活性化され、汗腺に働きかけて汗をかかせます。

汗腺は、皮膚の深層部にあり、体の表面とつながる細い管を通じて、汗を放出する仕組みです。

汗腺は、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があります。

エクリン汗腺は体温調節のために働き、アポクリン汗腺は主に腋窩や陰部などに集中しており、ストレスなどの刺激を受けて働きます。

汗拭きシートのメリット

汗拭きシート デメリット

汗拭きシートのメリットは以下の通りです。

肌を清潔に保てる

汗をかいた後に使用するため、肌表面の汗や皮脂を拭き取れます

汗や皮脂が肌に蓄積されると、雑菌の繁殖を招き、かゆみやニオイの原因になるでしょう。

汗拭きシートを使用すると、簡単に肌を清潔に保てます。

爽やかな感覚を得られる

汗拭きシートには、メントールなどの清涼剤が含まれているものがあります。

メントール系を使用すると、肌が爽やかになり、気分もリフレッシュできます。

携帯に便利

汗拭きシートは、小さな袋に入っており、持ち運びに便利です。外出先での汗対策に最適です。

特に夏場は、汗をかきやすいキャンプや海などのレジャーが増え、荷物もかさばるため、コンパクトな汗拭きシートは重宝されます。

化粧崩れを防ぐ

暑い季節や運動後などに汗をかくと、メイクやファンデーションが崩れやすくなります。

化粧崩れを防ぐタイプの汗拭きシートを使用すると、化粧崩れを防げるでしょう。

肌荒れを防ぐ

汗をかいた後に、拭き取らずに放置すると、肌が乾燥して荒れやすくなります。

汗拭きシートを使用すると、肌の乾燥を防ぎ、健やかな肌を保てます

汗拭きシートのデメリット

汗拭きシート デメリット

汗拭きシートのは手軽に購入でき簡単に使用できる反面、デメリットもいくつかあります。

肌に刺激を与える

汗拭きシートに含まれるアルコールや清涼剤などの成分に、肌が敏感に反応してしまう場合があります。

特に乾燥肌やアトピー性皮膚炎の人は、注意が必要です。

効果が短時間

汗拭きシートに含まれるメントールは、効果が短時間で切れてしまいます

そのため爽やかな感覚は長続きせず、何度も使用しなければならない場合もあります。

香りが強い

汗拭きシートには、無香料のもの販売されていますが、香料が含まれるものもあります。

香料が含まれている汗拭きシートは、種類によっては香りが強すぎる物もあり、周囲の人や自分自身の体調に影響する場合があるでしょう。

コスパが悪い

汗拭きシートは、一度使用したら捨てるものなので、使い捨てのコストがかかります

使用頻度が高い場合は、費用がかさんでしまう可能性があります。

汗拭きシートに含まれる成分

汗拭きシート デメリット

汗拭きシートには、殺菌作用や消臭作用があり清涼感をもたらす「アルコール」や、保湿作用があり肌の乾燥を防ぐ「グリセリン」「シトルリン」が含まれています。

また、炎症を抑える作用があり、かゆみや赤みを軽減する「グリチルリチン酸ジカリウム」などが含まれている場合があります。

汗拭きシートに含まれる成分により、肌荒れなどのデメリットを引き起こすことがあるのです。

含まれる成分はメーカーによって異なるため、使用前には商品の成分表を確認しましょう。

また、個人差や肌質によって、アルコールは肌を乾燥させる可能性があるため、頻繁に使用する場合は、保湿成分の配合量にも注目する必要があります。

汗拭きシートによるニオイケアは効果的なのか?

汗拭きシート デメリット

汗拭きシートは、アルコールや消臭剤が含まれているため、一時的にニオイを抑えられます

しかし、本格的なニオイケアをするには、根本的な汗やニオイの原因を取り除く必要があるでしょう。

汗やニオイの原因は、体質や生活習慣によって異なりますが、代表的なものとしては、汗腺から分泌される汗に含まれる脂質やたんぱく質が、皮膚表面で菌に分解されることで発生するニオイが挙げられます。

そのため、汗拭きシートだけでは、根本的なニオイの原因を解消できません。

正しい体の洗い方や、適切な衣服の選択、食生活の改善など、生活習慣の見直しも必要です。

ただし、汗拭きシートは、一時的なニオイケアや清涼感を提供するために使用するのは問題ありません。

体質によっては、アルコールの刺激によって肌荒れを起こす場合もあるため、肌に合わない場合は使用を控えることをおすすめします。

汗拭きシートを使いすぎると何が問題になるのか?

汗拭きシート デメリット

汗拭きシートは使いすぎると、皮膚の乾燥や肌荒れ、色素沈着を引き起こします。

汗拭きシートに含まれるアルコールや清涼剤などの成分が、肌の保湿成分を取り除いてしまい、頻繁に使用すると肌が乾燥しやすくなり、荒れる可能性があります。

肌が乾燥すると、肌の老化を促進する原因にもなるため、注意が必要です。

この他にも、肌が敏感な方は肌に刺激を与えてかぶれや炎症を引き起こす場合があります。

デメリットのリスクあり!汗拭きシートの間違った使い方

汗拭きシート デメリット

汗拭きシートの間違った使い方紹介します。ご自身の使い方が間違っていないかチェックしてみてください。

①強くこする 

汗拭きシートを肌に強くこすり過ぎると、肌を傷つけ、かぶれや湿疹、かゆみ、赤みなどの肌荒れを引き起こす場合があります。また、こすることで汗腺を刺激し、逆に汗が増えてしまう可能性もあります。

②長時間使用する

汗拭きシートを長時間使用すると、肌に負担をかけます。特に、アルコールや除菌成分を多く含むものは、肌を乾燥させ、荒れやすくなります。使用時間は、数分程度にとどめ、肌に負担をかけないようにしましょう。

③同じ使用箇所で何度も拭く

汗拭きシートは、使用した部分に汗や汚れが付着しているため、同じ使用箇所で何度も拭くことは避けましょう。肌に汚れが残り、肌荒れの原因となる可能性が高くなります。

デメリットを予防!汗拭きシートの正しい使い方

汗拭きシート デメリット

最後に汗拭きシートの正しい使い方を紹介します。正しい使い方を知って汗拭きシートを活用しましょう。

①手洗い・消毒をする

まず、手を洗ったり、アルコール消毒剤で手指を消毒するなど、清潔な状態で使用しましょう。

②汗を拭く

汗をかいた箇所に汗拭きシートを優しく当て、汗を拭き取ります。肌に強くこすり過ぎると、肌にダメージを与えるため、優しく拭いてください

③使い捨てる

1枚使用したら、直ぐに捨てましょう。再利用は避け、他人と共有しないようにしましょう。

④保管方法に注意する

開封後はシールをしっかりと閉じ、直射日光を避け保管しましょう。また、製造元の指示に従い、使用期限を守るようにしましょう。

汗拭きシートのデメリットを知って正しく使おう

汗拭きシート デメリット

汗拭きシートは、汗を拭き取るための便利なアイテムです。アルコールや除菌成分を含むものが多く、汗のニオイを消したり、雑菌を除菌する効果が期待できます。

しかし、長時間使用すると肌に負担をかけ、肌荒れや乾燥を引き起こすデメリットがあるため、正しい使い方を守り、使用頻度や時間に注意しましょう。

汗拭きシートは外出先やスポーツ時などで活躍するため、使用上の注意点を知ったうえで清潔な肌を保ちましょう。

宮古はな

総合病院に7年、訪問看護に3年従事した看護師。 現在はライターとして活動中。 「キレイになりたい!」ための情報を発信しています♪

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この記事を書いた人

総合病院に7年、訪問看護に3年従事した看護師。
現在はライターとして活動中。
「キレイになりたい!」ための情報を発信しています♪

この記事の監修者

オオクボタカユキ
びよう研究所所長
薬剤師・博士(薬学)
メーカーにて医薬品の適正使用に関する業務に従事した後、総合病院にて臨床薬物治療に携わる。大学院博士課程にて多数の研究論文を執筆し博士号を取得。現在は人の幸福感を上げるための美容医療の研究を行っている。
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