美容歯科で行われている矯正には、どんな種類があるかご存知でしょうか。
また、そもそも矯正とはどんな症状がある時におこなうものなのでしょうか。
今回は、矯正の種類や矯正にかかる費用について紹介します。
美容歯科とは
まずは「美容歯科とは何なのか」について説明していきます。
名前にある通り「美容=美しさ」を中心に、歯の治療をおこなうことが、美容歯科と呼ばれる分類になります。
美容歯科では美しさに対する2つの治療法があり、1つは「ホワイトニング」、もう1つは「見た目や嚙み合わせの治療(ほてつ治療)」です。
今回紹介する矯正歯科は、見た目や噛み合わせの治療(ほてつ治療)に当てはまります。
矯正歯科とは
噛み合わせや歯並びが悪い・口元が気になる・歯の食いしばりが辛いなどの悩みを持つ方の、歯並びを治すことを矯正歯科と呼びます。
上下の歯がきちんと嚙み合わないことを専門用語では、不正咬合(ふせいこうごう)と呼んでいます。この不正咬合を矯正せずに放置しておくと、歯槽膿漏や口臭の原因となります。
不正咬合の種類
矯正が必要となってくる不正咬合には、いくつかの種類があります。今回は代表的な3つのケースを紹介します。
- 出っ歯
- 受け口
- 八重歯
出っ歯
上の前歯が、前方に傾いていたり、上の歯全体が前に出ている状態のことを指します。
この他にも、下顎が小さすぎると、上の歯が前に出るため、出っ歯に見えることがあります。問題点は、転倒時に前歯を折ってしまったり、唇を歯で切ってしまう可能性があることです。
受け口
出っ歯とは反対に、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態を受け口と呼びます。
歯の傾斜の問題以外にも顎の大きさが関係しています。成長にともない、顎の骨の大きさも変わるので、長期的な観察が必要となってきます。
嚙み合わせや、聞き取りにくい話し方になってしまうなどの問題点が挙げられます。
八重歯
糸切り歯と呼ばれる上の歯部分を八重歯と呼びます。
一見チャームポイントととも捉えられる八重歯ですが、歯ブラシが細部にまで行き届かず、虫歯や歯槽膿漏の原因になる場合があります。
矯正歯科の種類
歯を矯正すると言っても、さまざまな方法があります。
また、治療法によって治療期間も変わってきます。ここでは2つの矯正のメリット・デメリット、そして矯正にかかる費用を紹介します。
- マウスピース
- ワイヤー矯正
マウスピース
透明のマウスピースを装着し、矯正をおこないます。取り外しでき、矯正していることが目立ちにくいのが大きなメリットです。費用は矯正する範囲によって大きく変わってきます。
治療期間と費用
治療期間 | 上下の前歯のみ :5ヶ月~1年6ヶ月 全体(奥歯含む):1年~3年 |
費用 | 上下の前歯のみ :10万~70万程度 全体(奥歯含む):80万~100万程度 |
ワイヤー矯正
歯の表側にワイヤーを装着します。歯の位置を大きく動かすことができる矯正の方法となります。
しかし、矯正していることが目立ってしまいます。目立つのが気になる場合には、歯の裏側にワイヤーを装着する、裏側矯正がおすすめです。
治療期間と費用
治療期間 | ワイヤー表面・裏側ともに1年~3年 |
費用 | ワイヤー表面(全体):60万~100万程度 ワイヤー裏側(全体):100万~150万 |
大人が矯正する際の2つの注意点
大人が矯正する際には2つの注意点があります。
- 痛み
- 虫歯・歯周病のリスク
下記で詳しく解説します。
痛み
歯を動かすことで、痛みを生じる場合があります。この痛みにより、食事が上手くとれないなどの不快感を併発する恐れもあります。
また、会話し辛く、不便さを感じることもあります。生活に欠かせない食事や会話に影響があるときには、クリニックを受診し、担当医に相談することをお勧めします。
虫歯・歯周病のリスク
ワイヤー矯正の場合、ワイヤー装着部分が綺麗に磨けないことがあります。
汚れが溜まると、虫歯や歯周病へと繋がってしまいます。ヘッドが小さな歯ブラシを使用するなど、細かなケアが必要です。
また、マウスピースの場合は、食事の際はきちんと外し、水で洗い清潔さを保つように心がけることが大切です。
まとめ【美容歯科矯正とは、美しさをメインに歯並びや噛み合わせを整えること】
今回は、美容歯科矯正について紹介しました。
矯正は種類にもよりますが、60万~150万程度の高額な費用がかかります。この他にも、診察代やレントゲン代などがかかることもあるので、クリニックに事前に確認することが必要です。
また、クリニックによっては、分割での支払いが可能な場合もあります。一度に払うのが難しいと感じる方は相談してみてはいかがでしょうか。