暑い季節や運動後などには汗をかき、ニオイが気になります。その中でも「わきが」は特に悩みの種となっています。
汗拭きシートは手軽に汗を拭き取れるため「わきがにも効果があるのではないか?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、わきがや汗拭きシートの役割、そして汗拭きシートでわきかが治らないのか詳しく解説します。
わきがとは
わきがは、体臭の中でも特に強烈なニオイが脇から発生する症状です。
脇の下の汗腺が過剰に刺激され細菌が増えるため、特有のニオイが発生します。
わきがは、遺伝的な要因や、栄養不良、ストレス、ホルモンバランスの変化、肥満など、さまざまな要因によって引き起こされます。
ニオイが強い場合には、日常生活に支障をきたしストレスも感じるため、適切なケアや治療を受けることが重要です。
わきがと脇汗の違い
引用:ROHTO
汗は汗腺(かんせん)というところから分泌され、アポクリン汗腺とエクリン汗腺の2つがあります。
わきがは、アポクリン汗腺から分泌される汗が皮膚表面の細菌と反応し発生する特有のニオイが特徴です。
このニオイは通常の汗よりも強いため、生活の質にも影響を与えます。
わきがは体質や遺伝、生活習慣などの要因により発生することが多いです。
一方の脇汗は、エクリン汗腺から分泌され日常生活や運動などで発生します。
脇汗自体は無臭で、シャワーや入浴で洗浄するとキレイに除去されます。
わきがのニオイの原因
わきがのニオイの原因は、主に脇の下の汗腺が過剰に刺激され、その汗が細菌によって分解されると発生します。
以下で詳しく説明します。
汗腺の過剰な刺激
わきがの主な原因は、脇の下の汗腺が過剰に刺激されることです。汗腺が刺激されると、大量の汗が分泌されます。
この汗には、タンパク質や脂肪酸などが含まれており、細菌によって分解されると特有のニオイが発生します。
細菌の繁殖
わきがのニオイは、主にアポクリン汗腺から分泌される汗が細菌によって分解され発生します。
脇の下には、さまざまな種類の細菌が生息しており、細菌が汗を分解するとわきが特有のニオイとなります。
食生活や生活習慣
食生活や生活習慣も、わきがのニオイに影響を与えます。
例えば、脂っこい食べ物や香辛料の多い食事を摂ると、それらが汗や皮脂に混ざってニオイの原因となります。
また、ストレスや運動不足などの生活習慣の乱れも、わきがのニオイを悪化させる原因です。
遺伝的要因
わきがは、遺伝的な要因が関与することがあります。両親がわきがである場合、子供もわきがになる確率が高くなります。
汗拭きシートの役割
汗拭きシートの主な役割は爽快感を得られること、肌を清潔に保つことです。
汗は皮膚の表面で蒸発し体温を下げる役割がありますが、汗が蒸発しにくい湿度の高い環境下では、汗が溜まって不快感を感じます。また、汗や皮脂がたまると雑菌が繁殖しやすくなり、ニオイや肌荒れの原因となる場合も。
汗拭きシートを使うことで、汗による不快感やニオイ、肌荒れが軽減できます。
そして、汗拭きシートには香りがついているものがあり、汗によるニオイを抑えるだけでなく爽やかな香りでリフレッシュできます。
汗拭きシートではわきがは治らない?
汗拭きシートではわきがは治らないです。
その理由は、わきがの根本的な原因であるアポクリン汗腺から分泌される汗の量を減らすことはできないからです。
わきがの臭いは、アポクリン汗腺から分泌された汗が肌の表面に出る際に、表面に存在する菌が汗の成分を分解することで発生するものです。
ただし、汗拭きシートを使用すると、汗を拭き取り肌表面の汚れを取り除けます。肌表面の汚れが減少し汗がたまりにくくなるため、ニオイの軽減につながる可能性があります。
また汗拭きシートには、アルコールや消臭成分が含まれているものもあり、ニオイの元となる細菌を殺菌する効果があるため、ニオイ軽減の期待ができます。
しかし、汗拭きシートだけで完全にわきがのニオイを解消することはできないため、適切な制汗剤やデオドラント剤の使用、衣服やタオルの定期的な洗濯、食生活の改善など、複数の対策を組み合わせましょう。
わきが対策
ここからは、わきが対策の方法を紹介します。
適切な衛生管理
毎日のシャワーで皮膚を清潔に保ち、汗や皮脂を洗い流しましょう。
また、清潔なタオルでしっかりと汗を拭き取り、衣類もこまめに洗濯しましょう。
デオドラント剤の使用
デオドラント剤を使用するとわきがの臭いを抑えられます。
デオドラント剤は殺菌作用や消臭作用があるものが多く、臭いの原因菌を抑える効果が期待できます。
食生活の改善
食生活によってもわきがの症状の改善が期待できます。
脂肪分の多い食品や刺激の強い食品は、汗や皮脂の分泌を促進するため控えるようにしましょう。
専門医の診察・治療
重度のわきがの場合には、専門医の診察や治療が必要となる場合があります。
治療方法には、外科的手術や注射療法、レーザー治療などがあります。
自己治療が効果的でない場合には、早めに専門医の診察を受けるようにしましょう。
わきが対策アイテム
病院を受診するのをためらう方は、まずはわきが対策アイテムの使用から試してみてはいかかでしょうか。
また、病院にて処方される「パースピレックス」も紹介しますので、気になる方は勇気をだして病院を受診してください。
マックス薬用柿渋・石けん
柿渋エキスと呼ばれる、柿渋を発酵させたエキスが配合されており、体臭や汗臭を防いでくれます。
また、イソプロピルメチルフェノール・グリチルリチン酸ジカリウムが含まれているため、ニオイの原因菌を殺菌します。
保湿成分も配合のため、優しい泡立ちが魅力の固形石鹸です。
リフレア
ロート製薬が開発した、わきが対策できるクリームタイプの制汗剤です。
ベンザルコニウム塩化物、イソプロピルメチルフェノールが配合されており、菌を殺菌します。
べたつきにくく無香料、クリームのタイプのため高密着で男性の方も使用しやすい商品です。
クリームの他にもロールオンタイプも販売されているため、手早く塗りたい方にはロールオンタイプがおすすめです。
パースピレックス※処方薬
パースピレックスは、汗の分泌を物理的に抑える医療用の制汗剤です。
汗腺にフタをする塩化アルミニウムが含まれています。
パースピレックスの大きな特徴は、一回塗ると2日~3日程度汗を抑えられる点です。
何度も塗る必要がないため、手入れにかかるストレスが軽減されます。
まとめ【汗拭きシートではわきがは治らない!適切なアイテムや治療が大切】
わきがは、遺伝的な要素やストレス、食生活、生活習慣の乱れなどが原因になるとされています。
汗拭きシートは一時的に汗や雑菌を拭き取れますが、汗拭きシートでわきがは治らないです。
わきがを改善する方法として、デオドラント剤の使用、適切な衛生管理、病院を受診するなどがあります。
わきがでお悩みの方は一度病院を受診するか、わきが対策アイテムを使用するなどして、ニオイの軽減や根本的治療をおこなってみてはいかかでしょうか。