MUSICSHELFトップ > 特集・連載 > 鈴木惣一朗 インタビュー

-- 鈴木さんとビートルズとの出会いについてなのですが、初めて耳にされたのはおいくつでしたか? またそのきっかけというのはどの様な状況だったのでしょうか?
ビートルズが解散した年で、70年だから小四で10歳でした。3つ上の姉がいて、ある日「LET IT BE」のシングルと映画(『LET
IT BE』)のポスターを買ってきたんです。ちょうど映画も上映していた頃。それで親にステレオを買ってもらった時期でもあるんだけど、まだ聴くものが少なくて、アニメのソノシート(笑)と、その「LET
IT BE」のシングル、何故か家にあったキャロル・キングの『つづれおり』(『Tapestry』)をずっと交互に聴いていた時期があったんです。
「LET IT BE」のシングルってB面が「You Know My Name (Look Up the Number)」ってノヴェルティーっぽい曲なんですけど、「LET IT BE」と同じ比率で大量に聴くという事で、自分の音楽観が作られたと思います。ちょっとゆがんでいるんだけど(笑)。それが最初ですね。
「LET IT BE」のシングルってB面が「You Know My Name (Look Up the Number)」ってノヴェルティーっぽい曲なんですけど、「LET IT BE」と同じ比率で大量に聴くという事で、自分の音楽観が作られたと思います。ちょっとゆがんでいるんだけど(笑)。それが最初ですね。
-- その当時小学生という事ですが、ビートルズに対する周りの反応はどうだったのでしょうか? クラスの内何人聴いていたとか?
ビートルズを聴いているっていうのは周りにはいなかったですね。小学生の頃は一人遊びという感覚で聴いていたんですよ。じみ〜にね(笑)。中学校に入って周りの友達が聴き始めていて、当時は月に1枚しかアルバムが買えなかったんだけど、自分でお小遣いから算段してアイテムとして手に入れてました。その頃って72、3年になっていたんだけど、最初にポール・マッカートニーの『McCartney』を買って、ジョン・レノンの『Imagine』も出ていたかな?ジョージの『All
Things Must Pass』やリンゴの『Ringo』ってアルバムも買いましたね。ちょうどラジオでもヒットしているし好きになったんですよ。「バンド・オン・ザ・ラン」をエア・チェックして、自分でカウントしてみたり。結局1年で12枚しかアルバムを買えないから3年かかって36枚ですか、お年玉入れても多分50枚も買えないのが分かったので、「全てをビートルズ・アイテムにする」って宣言しちゃたんですよ(笑)。それで友達には「オマエはボブ・ディランね」って。だから3年間ビートルズ関係しか買っていなくて。高校になってからですよ、ツェッペリンとか買えたのは(笑)。-- 3年間ずっとって事ですよね? 集中してっていうのはもの凄い聴き方だと思います。
かなり影響されてしまったんじゃないですか?
かなり影響されてしまったんじゃないですか?
もちろんその間は友達と貸し借りしたり、FMでエア・チェックしている時代なんですけど、もの凄く深くビートルズ・アイテムを3年間聴き込んでいたので、ジェシ・エド・デイヴィスが誰で、ジム・ゴードンやケルトナーとか、リンゴのアルバムにはピート・ドレイクが参加しているって、中3の時点で全部学習しちゃった訳ですよ(笑)。「Revolution
9」はジョン・ケージっていう現代音楽家に影響されているとか(笑)。ただビートルズを聴いていただけなのに、そこから学習するものがもの凄く多くて、ビートルズを通じて、音楽性、アレンジメント、人間関係とか環境やカルチャー、伝記も凄く読んでみたりと、それが自分の基本になったんです。高校に入ってからその応用編で、いきなりコルトレーンとか聴いたり、早熟な子供と思われましたが、でも最初にビートルズだけを集中して聴いた事で、色んな音楽のマテリアルというかテクスチャーが自分の中に入ったというのは良かったと今となっては思います。







