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UNCHAINの大試聴!!CDビフォーアフタースペシャル 特別対談 SCOOBIE DO vs UNCHAIN

■取材/文:MUSICSHELF 福嶋剛 ■製作:Astrograph 掲載日:2011.11.2

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SCOOBIE DO通算9枚目のオリジナル・アルバム『MIRACLES』 これまでにない自然な笑顔に溢れているFUNKY4。優しさと希望と勇気を与えてくれる全編スウィートなポップナンバーで構成された一枚は、まさにバンド活動16年という軌跡が生んだ"奇跡"。いかにしてこの名盤が完成したのか、今回はミュージシャン同士の対談から紐解いていこう。お相手はUNCHAINの4人。2008年、タワーレコードの「NO MUSIC, NO LIFE?」のポスター撮影で出会ったのがきっかけで、これまで何度か一緒にライブを行ってきた。実際UNCHIANにとってSCOOBIE DOという存在は大きく、圧倒的なライブパフォーマンスはもちろんの事、強固な結束力やタフネスさ、常にユーモアを忘れない姿勢等、手本としている部分は計り知れない。そんな先輩の作品について感想を述べるのはいかがなものかと、はじめは恐縮していた彼らだが、今だからこそ、先輩に聞いておきたい事もたくさんある。という事で急遽対談取材が決定した。

なお、この対談は非常に長い。 内容も多岐に渡り、バンド同士でしかわからない感覚的な部分にまで話が及びます。しかし、彼らのありのままの言葉を拾ってもらう事でSCOOBIE DOとUNCHAINの今まで知らなかった一面を発見してもらえたら幸いです。

日時:2011年10月5日 18時~20時
場所:下北沢某所

SCOOBIE DO
コヤマシュウ(vocal)
マツキタイジロウ(guitar)
ナガイケ ジョー(bass)
オカモト"MOBY"タクヤ(drums)

UNCHIAN
谷川正憲(vocal&guitar)
佐藤将文(guitar&Chorus)
谷浩彰(bass&Chorus)
吉田昇吾(drums)

忘れちゃう曲はダメな曲でしょ!って思ってた。

谷川:今日は宜しくお願いします。まずはこれ。この前出た僕らの新作『SUNDOGS』です。

コヤマ:おっ、いただきまーす。

谷川:ところでコヤマさん手になんかマジックで書いてますけど、それって?

コヤマ:「タグ」って書いたの。タオルのタグの事。日々の生活に追われているとやることを忘れちゃうからさ。

谷川:グッズのことですか。そういえばスクービーって皆さんバンド以外で担当を持ってらっしゃいますよね。

マツキ:おおよそのだけどね。

谷川:うちらには全くない部分なんで、まずはその辺の話をお聞きしたいんですが。

マツキ:俺たちはバンドであってCHAMP RECORDSっていうレーベル会社でもあるから、会社の担当でいうと、シュウくんは物販(グッズ)担当で。

谷川:グッズのデザインとかも?

マツキ:そう。それをデザイナーに発注するのもね。で、俺が経理担当とか機材車の管理。ジョーが

ナガイケ:簡単なデザインだったり、ホームページの管理、あとフライヤーもね。

谷川:今回のリリース資料見ましたよ!

ナガイケ:そうそう! それも作ってる。で、モビーが

モビー:その他諸々。

マツキ:ライブのブッキングが主で後はバンドの窓口。

モビー:作品が出るときはA&Rとか。

マツキ:プロモーションでCDを各メディアに配布する担当。

谷川:昔から、担当制だったんですか。

マツキ:メジャーに行く前からなんとなく役割はあって、ツアー行くための貯金は昔からやってたし、ライブのブッキングは昔からモビーがやってたし、シュウくんとジョーは今の形には今の形になってからやってもらってるんだけど。

谷川:もし、うちもそうなったら谷や佐藤もできるかなあ。

谷:パソコンとかメールとかホンマ弱いんですよ~ ジョーさん自分で覚えたんですか?

ナガイケ:デザインをやってくれている人に基本を教わって、あとはやりながら覚えた。初めてMacを買ったのは2006年ですよー! 当時コンピュータとか全然使えなくって、そこからチラシの入稿の仕方はどうやるとか、PDFってなんぞや?イラストレーター(ソフトウェア)ってどうやって使うの?・・・もう全然わからなくて。この5年間で一番成長したのはそこですね!

コヤマ:音楽じゃないのかい!!

全員:(爆笑)

佐藤:パソコンで音楽も作ったりするんですか。

マツキ:打ち込みとか? 俺らはやらないんだよね。

谷川:今回、ある雑誌のインタビューを読んだんですけど、今までってデモを作らないでスタジオに入っていたって。

マツキ:おっ、きたねー!そうそう!

コヤマ:・・・あれ? 今日って音楽的な話もすんだっけ?

全員:(笑)

マツキ:いままではスタジオ入って、ギターで作った曲を「リズムこんなで、コード進行こんなで、それでこんな感じ」ってみんなに渡して歌ってみて、それをみんなが聴いて、その場でパッとできる時はできるし、ちょっと練らないとなっていう時は持ち帰って、またスタジオ入った時に合わせてとか。

谷川:じゃあ、マツキさん以外の3人はスタジオに入って初めて聴かされる訳ですよね。

マツキ:うん、去年まではね。15年位そのスタイルでやってきたんだよね。なんかね、デモテープを作るエネルギーがなかったというか、何かに録るとかじゃなくて、ギター弾いて曲作ったら、それでスタジオに持って行って完結だったんだよ。でも、今回は録ってみようと。iPhoneとかボイスレコーダーがあるでしょ。ああいうので録って、それでガレージバンドというソフトウェアを使ったんだけど。今ってみんな普通にやってる事なんだよね。

谷川:そうですね。それで出来た曲って、録っておかないと忘れたりとかしなかったんですか?

マツキ:忘れちゃう曲はダメな曲でしょ!って思ってた。

谷川:なるほど、わかります。

マツキ:だけど今回なんでそうしたかというと、忘れちゃうと、もったいねーなと思ったんですよ。昔だったら2年に1枚作品を出すって感じだったんだけど、CHAMP RECORDSになってから1年に1枚アルバムを出しているから、思いついたものは全部ストックしとかないと「ちょっと良いのが出来たときに録ればいいや」だと、いつかネタが切れちゃうって気付いたの。

佐藤:街歩いていて思いついたらレコーダーに録ったりとか。

マツキ:そうそう。そういう事もやるようになった。曲の作り方が良い意味で丁寧になりました。いままでは、バーッ!とやってみて、どこかのパートがなかなか出来ない時は「もーいいや、それボツ!」ってなってたんだけど、Aメロなりサビなり残っていたら、それとストックしている部分を組み合わせてとか、割と色んなやり方や可能性があったりとかね。
・・・ところで、このインタビューを読んでくれている人たちにこんな音楽的な話ばかりしていて、面白くないんじゃないの?大丈夫かな?

全員:(笑)

コヤマ:いや、いいんじゃない(笑)

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