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特集:エンターテイナーと音楽 江頭2:50 「知らざる音楽との関係を語る」
■インタビュー/文:田中雄二 ■撮影:本多元 掲載日:2007.12.7
 
 12月15日に初の著書を出す大川興業のタレント、江頭2:50。なんと内容は本格的な「映画論」。テレビでは肉体派芸人の印象が強い江頭2:50だが、実は映画ファン歴35年という知られざるシネフィルなのである。そんなゲージツを愛する江頭2:50の“映画愛”が、初めて明かされる貴重な一冊。江頭2:50が選ぶ「生涯映画ランキング25」や、佐賀時代の少年期の映画にまつわるエピソード、「角川映画」「韓流映画」「コメディ映画」といったテーマ別評論など、江頭×映画ワールドを多面的に掘り下げた、本人いわく「江頭解体新書」に仕上がっている。今回、プレイリストでも「角川映画主題曲」について大いに語っていただいたが、「映画を観て気に入ったら、必ずサントラも買う」という音楽通な一面も。今回のインタビューは、まだどこでも公開されたことのない、意外な江頭2:50と音楽にまつわる関係に迫ってみた。
--「江頭さんと音楽」と言えば、布袋寅泰さんの「スリル」がすっかり登場曲として定着しましたね。
江頭2:50実は昔は別の曲だったの。『ASAYAN』(テレビ東京系)でテリー伊藤さんがオレを使ってくれたとき、最初に使っていた曲はワイルドハーツというバンドの「シェイム・オン・ミー」(『アース・ヴァーサス・ワイルドハーツ』収録)。『ASAYAN』は最近DVDになったんだけど、権利関係で曲が使えないからカットされてて、これ曲名を知りたがっている人が凄くいるんだよ。「昔は絶対、曲は違ってたよね」って。
「スリル」は、『笑っていいとも』(フジテレビ系)でナインティナインの矢部(浩之)がオレの物真似をしたときに、使ってた曲がわからなくて、代わりに布袋さんの曲を流したのが最初なんだよね。
--本家がそれをマネした!?(笑)
それから『めちゃ2イケてるッ!』(フジテレビ系)で監督の片岡飛鳥さんがオレを起用するときに、「スリル」を使うようになった。これが真相。コメディアンが登場曲を使うのって、オレが最初だと思う。
--桜塚やっくんも布袋さんの『キル・ビル』のテーマ曲(「BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY」)を使ってるし。時代に先駆けてましたね。
実は横浜アリーナ公演で、布袋さんから招待されたことあるんだよ。アリーナ席のボックスシートで、シャンパンでもてなされて。それで「やったー、布袋さんに認められた」って思ったんだけど。公演後、「布袋さんが会いたがってます」ってマネジャーに呼ばれたんで、楽屋を訪ねたら「お前のせいで俺のイメージがガタガタだよ!」って首締められた(笑)
江頭2:50--さすが布袋さん、シャレがわかる人ですね。
いや、ありゃ半分マジだった(笑)だって、コンサートで「スリル」がかかると、みんなゲラゲラ笑い出すんだよ。オレがどっかから出てくるんじゃないかって(笑)。CDも「スリル」だけとばして聴くファンもいるらしい。オレは、カッコイイ人のファンにとっては天敵だから(笑)
--ヒロシの「ガラスの部屋」(ペッピーノ・ガリアルディ)とか、レイザーラモンHGの「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」(リッキー・マーティン)とか、最近はコメディアンみながテーマ曲を持つようになりました。「ガラスの部屋」は、ヒロシの顔写真入りでCD復刻されて売れてるらしい。布袋さんの「スリル」も江頭さんの顔写真入りでシングルカットすれば売れるかも???
オレのは絶対、布袋さんが許さない(笑)
--江頭さんにとって「スリル」は、この曲が流れるとスイッチが入るという定番曲になりましたが、そもそも江頭さんは大のプロレスファンだから、選手には登場曲が必須なのは当たり前なわけで。
ミル・マスカラスの「スカイ・ハイ」(ジグソー)とかかな。あれは同時に映画の主題歌でもあるんだよね。ほかにも、長州力の「パワー・ホール」(異母犯妙)とか、アントニオ猪木の「イノキ・ボンバイエ」とか。あれはもともとモハメド・アリの登場曲「アリ・ボンバイエ」を猪木がアリからもらったんだよね。
江頭2:50--今回の初の著書には、佐賀県時代の映画少年のエピソードも載っています。まだDVDが手軽に手に入る時代じゃなかったから、映画が所有できないかわりに、サントラや主題歌のレコードを買って溜飲を下げていたそうで。
映画と音楽は絶対セットだと思う。オレ、いい映画だったら、見終わったあと必ずサントラ買ってたから。最近だと『パプリカ』(今敏監督)の平沢進のサントラとかよかったね。そういえば、昔から唯一手に入らないのが、単行本にも載っている「生涯ベスト25」でも取り上げた、『ジュリエット・ゲーム』(鴻上尚史監督)のザ・レッズの主題歌「ジュリエット・ゲーム」。今、ネットで調べたら4万円ぐらいするんだよー。誰か、友達になるから探して欲しい! 営業するからタダでくれって(笑)
--渋いですね。実は江頭さん、九州出身らしくめんたいロックとかパンクもずっと聴いてきたんだとか。
オレ、大学は一週間ぐらいしか行ってないんだけど、学生時代同居していた先輩がロックやってたんだよ。地元で5番目ぐらい有名だったゴジラというバンドなんだけど。ちなみにそのころの1位がアンジーだった。ブルーハーツ全盛の時代だよね。ストリート・スライダーズが福岡に公演で来たとき、荒らし回ってたのを覚えてるよ。地元のバンドとケンカしたりして。
--九州はロックバンドの宝庫ですから。
江頭2:50ルースターズ、ARB、陣内孝則さんのいたザ・ロッカーズとかね。あと、鮎川誠さん。
--シーナ&ザ・ロケッツ。
いや、シナロケよりザ・ロケッツのほうが好き。サンハウスももちろん好きだけど、鮎川さんの声がいいんだよー。ザ・ロケッツのCDは廃盤になってて今、手には入りにくいんだよね。詞もイイんだよー。カラオケでもよく歌いますよ。
江頭2:50 Private Music
--普段どんなシチュエーションで音楽を聴いていますか?
 15万円で手に入れたマイカーでいつも移動してるんだけど、その中で音楽を聴くのが大好きで、聴きながら仕事に行くのがストレス解消法。気持ちを高ぶらせるために音楽は欠かせないね。テレビ局に行くまでの選曲、このセレクトが大切なの。選曲失敗するとエライ目にあう(笑)
--お気に入りの1枚
デス・プルーフ in グラインドハウス『デス・プルーフ in グラインドハウス』
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 最近だともっぱら聴いてるのが、クエンティン・タランティーノ監督『グラインドハウス』のサントラCD。ザ・フーの曲とか入ってるオムニバス。昔あった2本立てのB級映画を「グラインドハウス」って言ってたんだけど、それにオマージュを込めている映画だね。映像的にもキズがあったりコマ飛びがあったり、雰囲気があるんだよ。このCDは飽きないね。
江頭2:50’s PLAYLIST:角川映画主題曲ベスト10
江頭2:50 プレイリストの詳しいレビューとCDや楽曲購入 「江頭2:50のお気に入りの10曲」
江頭2:50 リリース情報
江頭2:50の「エィガ批評宣言」
『江頭2:50の「エィガ批評宣言」』
12月15日発売
扶桑社 / ¥1,260(tax in.)
Amazonで試聴・購入
映画ファン歴35年の、知られざる最後のシネフィル、江頭2:50が、映画を愛した自身のヒストリーを作品とともに振り返る初の単行本。冠番組『江頭2:50のピーピーピーするぞ!』の目玉コーナー「エィガ一刀両断」で紹介されたトーク傑作選を中心に、全身コメディアン=江頭2:50の血肉を作ってきた「コメディ映画」「角川映画(特に薬師丸ひろ子)」「韓流映画」への深い愛情を熱く語る! 映画批評業界初の「北朝鮮映画」批評にも果敢に挑戦。また、番組でも公開されたことのない「江頭が選ぶ、生涯名画ベスト25」という語りおろしコーナーも。テレビのエガちゃんしか知らないファンも、意外な深い映画愛に心打たれること請け合いの一冊である。
【主なコーナー】
・「エィガ一刀両断」トーク傑作選10本
・佐賀の映画少年時代を振り返る「江頭ニュー・シネマ・パラダイス」
・ジャンル別作品論(「角川映画」「韓流映画」「北朝鮮映画」「コメディ映画」など)
・江頭が選ぶ「生涯映画ランキングベスト25」
【付録】
好きなDVDに貼ろう!「謹製エガちゃんシール」
江頭2:50 イベント情報
江頭2:50の「エィガ批評宣言」発売記念トーク&握手会
場所:HMV渋谷 3階イベント会場
日時:12月22日(土)
18:30~19:30(17:30より入場可)
「エィガ批評宣言」をHMV渋谷にてご予約、又はご購入頂いたお客様に先着で「サイン入りポストカード」のプレゼントと、握手の特典をご用意しています。
江頭2:50 インターネット情報
インターネットテレビ
江頭2:50のピーピーピーするぞ!
毎週 木曜 16:00 より放送中!
江頭2:50 プロフィール
江頭2:50
江頭2:50
(エガシラニジゴジュップン)
1965年、佐賀県生まれ。大川興業に所属するタレントにして、危ない芸風でテレビ界を震撼させる笑いの革命者。「1クールのレギュラーよりも1回の伝説」を信条とする。現在、『めちゃ2イケてるッ!』(フジテレビ系)『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)などに不定期出演のほか、初の冠番組『江頭2:50のピーピーピーするぞ!』(TFM+で毎週木曜日更新中)に出演中。
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